以下、青字の部分をH27.8.6 に加筆しました。
(1)長く座ることは体に悪いそうです。以下で示すように、WHOもCDCもNHSもハーバード大学もメルコーラ医師も坪田教授も、同じように、座ることは体に悪いと述べています。
(2)私は、2週間くらい前から、通勤の電車の中で、なるべく立つようにしています。この文も立って書いています。立っていると体が「働くモード」になりますが、座ると体が「休む」モードになるようです。また、しばらく立っていると、体がやや暑くなります。代謝が上がるからでしょう。疲れたら座ります。
「1日6時間座っている人は早死にする」(坪田一男著)という本によれば、坪田教授は、体をよく動かすようになってから、生産性はさらに上がり、論文数、手術件数、書いた本の数が増えたそうです(p185)。坪田教授は、ルームランナーで歩きながら、パソコンを使って文章を入力されるそうです(p43)。
(3)私は、中学の時に、電車やバスの中で、なるべく立つようにしたことがあります。ただし、朝だけです。中学生の時代に、私の成績は少しずつ上がりましたが、座らずに立ったのが良かったのかもしれません。
(4)私は、高校3年の夏休みが始まるときに、父親に頼んで、父親が勤務していた会社で、2日間のアルバイトをさせてもらいました。自動車関係の工場の、わずか5mほどのラインでの作業です。もちろん8時間立ったままです。簡単な作業の繰り返しですが、私がどんなに懸命にその作業を行っても、普段のペースよりかなり遅いと言われました。「自動車絶望工場」(鎌田慧氏)という本にも、どんなに懸命に作業をしても熟練工よりかなり遅いとの記述があります。きつい作業でしたが、この2日間のアルバイトのおかげで、私は、夏休みを快調に乗り切ることができました。夏休み前に受けた河合塾の模擬試験では、希望校にC-(ボーダーラインであるが、落ちる可能性の方が大きい)のところにいましたが、夏休み後の模擬試験では、C+(ボーダーラインであるが、通る可能性のほうが大きい)になっていました。私は毎年、夏休みの過ごし方を失敗するので、この年は、私としては上出来でした。これも、体を動かしたことが良かったかもしれません。
(5)長く座ることについて、以下のような文章を読みました。いずれも、長く座ることは体に悪いと述べています。
1.「体を動かさないこと: 世界の公衆衛生の問題」、世界保健機構WHO
Physical Inactivity: A Global Public Health Problem
(これは、以前にも読んだ文章です)
年に約320万人が、体を充分に動かさないことにより死亡している。
2.「職業上で座る時間をへらし、勤労者の健康を改善させる」、米国国立疾病予防センターCDC
Reducing Occupational Sitting Time and Improving Worker Health: The Take-a-Stand Project, 2011
職場で座る時間を減らす試みとして、座る時間の中断を促す機器の導入は、有望である。
3.「なぜ、長い時間座ることは健康に悪いか」、イギリス国民保健サービスNHS
Why sitting too much is bad for your health
長く座ると代謝を遅くする。そして、血糖値、血圧、脂質代謝などに影響を及ぼす。
ロンドンのバスの運転手さんは、心臓病発作を、車掌さんの2倍起こす。
65歳以上の人は、1日に10時間以上を座って過ごす。
4.「なぜ、座ることは早期死亡のリスクを高めるか」、フォーブス紙
Why Sitting Increases Your Risk of Dying Sooner
動物実験によれば、長い間、動かないでいると、ある種の脂質分解酵素の活性が低下して、脂肪を分解する能力が低下する。
座らなければならない場合でも、1時間について10分間は立ち上がるのが良い。
5.「あまりに座る時間が長いと、心臓病や糖尿病や早期死亡につながる」、ハーバード大学
Too much sitting linked to heart disease, diabetes, premature death
推奨されている分量の運動を行っていたとしても、座っている時間が長いのなら、やはり死亡率は高い。
週日に、長く座ることを避けたいのなら、解決策の一つは、立ち机を使うことである。
6.「座ることによって、あなたの精神はどのような影響を受けるか」、今日のサイコロジー
What Sitting Does to Your Psyche
座っている時間の長い人は、中性脂肪が高く、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低く、インスリン感受性が低い。
50歳代の9000人の女性に対する調査によれば、1日に7時間以上座って身体活動が少ない人は、4時間以下座って身体活動が多い人と比べて、抑うつの症状を3倍多く持っている。
7.「職場で座ることはなぜ健康に悪いか。それについて、何をすれば良いか」、カナダCBCテレビ
Why sitting at work is bad for your health and what you can do about it
長い時間、単に立っているだけであれば、それは長い時間、単に座っているだけと、同じくらい有害である。
8.「運動をしても、1日に8時間座ると、全死因で亡くなる危険性がかなり高くなる」、メルコーラ医師
Even if You Exercise, Sitting Eight Hours a Day Significantly Increases Your Risk of Dying From Any Cause
私は、すでに、座る時間の95%を無くした。
長い間座ることは、喫煙するのと同じくらい有害である。実際、長く座ると、肺がんの可能性が高まる。
対策は、立ち上がるだけで良い。そして、可能な限り座ることを避ければ良い。
9.「多く座ること:座りがちな行動について、多人数を対象とする‐健康についての科学」、南カロライナ大学の研究者による研究
Too much sitting : The Population-Health Science of Sedentary Behavior
テレビを見たり、パソコンを使ったり、車に乗って座っているような場合、エネルギー消費率は、基礎代謝の1.0倍から1.5倍くらいである。中等度~激しい運動では、基礎代謝の3倍~8倍である。立っているだけのような軽い運動では、基礎代謝の2.9倍以下である。
10.「長く座ることのリスクは何か」、メイヨー・クリニック
What are the risks of sitting too much?
長い時間座っていると、肥満やメタボリック症候群を来たしやすい。
11.「机で働く? それなら専門家が心配しているニュースがあります。座ることはタバコを吸うのと同じくらい害になることがあります」、デイリー・メール紙
Work at a desk? Then experts have worrying news... Why sitting down can be as bad for you as smoking
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-2622916/Work-desk-Then-experts-worrying-news-Why-sitting-bad-smoking.html
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-2622916/Work-desk-Then-experts-worrying-news-Why-sitting-bad-smoking.html
長い時間座ると、糖尿病になるリスクが増え、心臓病になるリスクが増える。WHOによれば、体を動かさないことは、成人の4番目に多い死因である。
12.「座ることはどのくらい悪いか」、米国NBC放送
Here's Just How Bad Sitting Around Is For You
テレビやパソコンの前に毎日2時間座るごとに、大腸がんになるリスクが8%増え、子宮内膜がんになるリスクが10%増え、肺がんになるリスクが6%増える。
13.「1日中座っていても、以下のことをするなら、そんなに悪くない」、タイム紙
Sitting All Day Isn’t As Bad If You Do This
長く座ることは体に悪いが、1日に1時間の運動を行うならば、長く座っていることへの埋め合わせができる。しかし、最も良いのは、短く座って長く動くことである。
14.「座ることは、私の健康に悪いか」、ガーディアン紙
Is sitting down bad for my health?
座っている時間を減らすと、テロメアの長さが長くなる。
9万2千人の閉経後の夫人を12年間観察したところ、1日に11時間以上座る人は、4時間以下しか座らない人に比べて、総死亡が12%、心臓病による死亡が27%、がんによる死亡が21%多い。
15.「座ることを減らし、立つことを増やす。あなたの健康は、これにかかっている」、ハフィントンポスト紙
Sit Less, Stand More: Your Health Depends On It
(対策として)立ち机を使う。水飲み器まで歩く。散歩に行く。何をするにも立ってする。階段を使う。
16.「座ることによる健康障害」、ワシントンポスト紙
The health hazards of sitting
座る時間が長いとがんのリスクが増す。その理由は明らかではないが、過量なインスリンが、細胞の増殖を促すことが考えられる。また逆に運動が、抗酸化物質を増やし、それが、がんを作るフリーラジカルを減らすことが考えられる。
17.「『座るとあなたは死ぬ』という挿絵は、長く座ると体に非常に悪いことを示している」、ライフハッカー
The "Sitting Is Killing You" Infographic Shows Just How Bad Prolonged Sitting Is
人間の体は、机の前に1日中座っていたり、何時間も長いすの上で無為に過ごすようには、作られていない。
18.「座ることによる健康障害」、ユニバーサル・キー
Health Hazards Of Sitting
座ると直ちに、消費カロリーが低下する。また、足の筋肉の電気的活動性が低下する。座って2時間後には、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が20%減少する。さらに時間が経つと、インスリン感受性が低下し、血流が低下し、ストレスが増す。
19.「1日中座ることは、どんなに有害か」、世界の真実
How Sitting All Day Is Damaging
あなたがカウチポテト(長いすのジャガイモ=動かない人)であったとしても、1時間に1回立ち上がって、座ることを中断すると、問題の多くを軽減できる。
20.「1日中座ること: あなたが考えているより、体に悪い」、米国npr放送
Sitting All Day: Worse For You Than You Might Think
(次のビデオ)
多く歩け。階段を使え。小さい運動を加えよ。しばしば立ち上がれ。遠くのプリンターを使え。ストレッチをせよ。動き続けよ。立ち上がって動け。
21.「長く座ると、死亡率を高める」、読売新聞による日本ニュース
Too Much Sitting Increases Mortality Risk
CM中は立って動き回ったり、屈伸するなども有効。
22.「仕事のときは座らずに」、ABCニュース、NHK