体を動かすことについて、次のような文章を読みました。

(1)「体を動かすことと公衆衛生」Physical Activity and Public Health -- A Recommendation from the Centers for Disease Control and Prevention and the American College of Sports Medicine
http://wonder.cdc.gov/wonder/prevguid/p0000391/p0000391.asp
「座りがちな生活を送る人が、もっと活動的な生活にすれば、健康に大きな利益がある。どの大人も、1日に30分以上の穏やかな運動を行う必要がある」

(2)「体をあまり動かさないこと:世界中に広がる公衆衛生上の問題」Physical Inactivity: A Global Public Health Problem
http://www.who.int/dietphysicalactivity/factsheet_inactivity/en/
「世界で、毎年約320万人が、身体的運動の不足により死亡している」

(3)「体を動かすことPhysical activity」
http://www.who.int/topics/physical_activity/en/
「歩くこと、自転車に乗ること、スポーツに参加することなど、穏やかな運動を常に行えば、健康に大きな良い影響がもたらされる」

(4)「体を動かすこと」Physical activity
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs385/en/
すべての年齢において、体を動かす利益は、体を動かすことに内在する害(例えば事故)の危険性を上回る。

(5)「体をあまり動かさないこと」Physical inactivity
http://www.aihw.gov.au/risk-factors-physical-inactivity/
「体の活動性が低いことは、不健康と全死亡の主要なリスク要因である」

(6)「体を動かすことと健康: 一目で分かる」 Physical Activity and Health  At-A-Glance
http://www.cdc.gov/nccdphp/sgr/ataglan.htm
「体を動かす分量は、思春期に急激に少なくなる。」

(7)「体をあまり動かさないこと:その簡明な真実」QUICK FACTS on physical inactivity
http://www.world-heart-federation.org/press/fact-sheets/cardiovascular-disease-risk-factors/quick-facts-on-physical-inactivity/
「体を動かすことが不十分であることは、死亡の4番目に重要な要因となっている」

(8)「体をあまり動かさないこと:21世紀で最大の公衆衛生学的問題」Physical inactivity: the biggest public health problem of the 21st century
http://bjsm.bmj.com/content/43/1/1.full
「常に体を動かすことは健康について多くの点で重要であるとする非常に多くの証拠がある」

(9)「体を動かすことについての事実」Facts about Physical Activity
http://www.cdc.gov/physicalactivity/data/facts.html
「より高度な教育を受けた人は、受けなかった人に比べて、必要とされる分量の運動を行っている割合が高い」、「豊かな人は、貧しい人に比べて、必要とされる分量の運動を行っている割合が高い」
(ただし、先進国では、後進国に比べて、必要とされる分量の運動を行っている割合が低い)

(10)「地域において、人々がより体を動かすようになるために、CDCがガイドする戦略」The CDC Guide to Strategies to Increase Physical Activity in the Community
http://www.cdc.gov/obesity/downloads/PA_2011_WEB.pdf
「次のような対策が効果がある。
・地域全体に対して、運動を勧めるキャンペーンを行う
・エレベーターやエスカレーターの乗り場に、階段を使うように勧める掲示を置く
・個人ごとの状態に合わせた運動プログラムを作成する
・若い人に対して、学校を基盤にして、運動教育を行う
・地域で歩く会を催すなど、運動を社会的にサポートする
・運動する場所へのアクセスを増やすように、職場や政府や地域から働きかける
・歩道を作る、横断歩道を作る、自転車レーンを作る、照明を増やして町を明るくする、運動しやすい公園を作るなど、地域で運動を行いやすくする
・登校や通勤に際して、なるべく、乗り物ではなく、徒歩や自転車にするように勧める
・車を減らし、徒歩や自転車を増やすような、都市計画、予算措置を行う」

(11)「体を動かすこと、座りがちな行動と健康:パラダイムの麻痺か、パラダイムのシフトか」Physical Activity, Sedentary Behavior, and Health: Paradigm Paralysis or Paradigm Shift?
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2963526/
「バスの車掌や郵便配達人は、体をよく動かすので、バスの運転手や電話交換手と比較して、より健康であり、重大な病気が少ない」

(12)「体を動かさないと脳が萎縮する」The Brain Drain of Inactivity
https://www.psychologytoday.com/blog/the-athletes-way/201212/the-brain-drain-inactivity
・「常に体を動かすと、学習能力や記憶能力が、向上する。それで、常に体を動かす人は、学業成績が良い」
・「実験動物に運動をさせると、脳から脳由来神経栄養因子BDNFが多く分泌される。BDNFが増えると学習能力や記憶能力が向上する」
・「常に運動を行うお年寄りは、記憶、言語能力、その他の認知能力が、優れている」
・「活動的なお年寄りでは、脳の灰白質が保たれ、アルツハイマー病の進展が遅い」

(13)脳細胞が増える運動「3つの条件」、プレジデント・オンライン、2013年10月
「運動を行うと、学業成績が向上する」 
「大人では、年齢が増すに連れて、『体を動かさない時間』は、次第に長くなる。60歳以上では、さらに長くなる」

(15)「職場の変革:進化的心理学はどのようにして被雇用者の健康や幸福や生産性を増進するか」Evolution in the Office: How Evolutionary Psychology Can Increase Employee Health, Happiness, and Productivity
http://www.epjournal.net/wp-content/uploads/EP10770781.pdf
「約200万年前に、ヒトは森林からサバンナに移動した。我々の先祖の体は、当時のサバンナの狩猟採集生活に適応した。職場を当時の状況に近づけると、被雇用者の健康度や幸福度や生産性が上がる」

(16)「我々の先祖が、運動やアルツハイマー病や人間の長寿について、我々に教えてくれること」What our ancestors can teach us about exercise, Alzheimer's and human longevity
http://medicalxpress.com/news/2014-05-ancestors-alzheimer-human-longevity.html
「約200万年前に、ヒトは、サルのように森であまり体を動かさない生活から、サバンナで狩猟採集者として高度に体を動かす生活に移行した。体毛が消失した。体をよく動かすことにより、数々の利点が生じた」