(1)「お年寄りの人の運動」Physical activity and Older Adults、 WHO
http://www.who.int/dietphysicalactivity/factsheet_olderadults/en/
http://www.who.int/dietphysicalactivity/factsheet_olderadults/en/
運動には、多くの利点があります。世界保健機構WHOは、この文書の中で、お年寄りの人の運動には、次のような利点があると述べています。
「全死因の死亡率が低下する。冠動脈疾患、高血圧、脳卒中、2型糖尿病、大腸がん、乳がんなどが減り、心呼吸器系のレベルが改善し、筋肉の健康度が良好になり、体の重さとその組成が改善する。転倒のリスクが減り、認知機能が改善し、体の機能障害が改善する」。
また、お年寄りの人が必要とする運動量については、WHOは次のように述べています。
「お年寄りの人は、週に150分以上の穏やかな有酸素運動、または週に75分以上の激しい有酸素運動をすべきである。もしその2倍を行うなら、さらに良い。また、お年寄りの人は、週に2回以上の筋肉トレーニングを行って、主要な筋肉を強化すべきである」。
またWHOは、「体の状況により推奨する運動が困難な場合でも、可能な範囲で体を動かして、推奨量に近づける」ことを勧めています。
(2)「お年寄りの人のための運動」Physical Activity for Older Adults、Nutrition Australia
運動の必要性に関して、「Use it, or Lose it」(使わないと失ってしまう)と述べています。使わないと退化して萎縮してしまうということです。「廃用性の萎縮」という言葉と、意味は同じです。
(3)私の実践
私も老人であるので、この後、本日の朝、10分ほど近所を走って来ました。CDCによれば、有酸素運動は最低でも10分間継続しないと効果は無いそうです。また、新しく運動を始める老人は、最初は5~10分程度として、徐々に時間を延ばす必要があるそうです。持病のある人や症状のある人は、運動を始めるにあたって、医師を受診する必要があります。また、「きつい」と感じるまで運動せずに、「楽だ」と思える範囲に止める必要があります。
また私は、仕事中でも、通勤中でも、帰宅後でも、立つ時間を少しずつ増やして、座る時間を減らしています。また、ごく短時間だけ筋肉トレーニングをしています。