老年学会では一般医向けの教育的講演もありました。特に参考になったのは、次の3点です。

(1)認知症の患者さんの診察法
・上下肢の運動障害はあるか(歩行、バレー徴候)
・パーキンソニズムはあるか(歩行障害、振戦、筋強剛)
・歩行(小歩症、ぶん回し歩行)
・姿勢

(2) 動物テスト
・認知症の簡易検査
・知っている動物の名称を言ってもらう
・13個言えるかどうかを見る

(3)運動
・運動により、痛み自体が改善する
・脳から下行性の抑制が働く
・全ての腰痛ガイドラインで最も高いエビデンスあり

Wikipedia「腰痛」の「非特異的腰痛の治療」の項目内に次のように加筆しました。
運動
痛みと平行して運動を行う。脳から末梢へ下行性の抑制が働く。運動により痛み自体が改善する。運動には抑うつ作用もある。運動には、ストレッチ(関節可動域訓練)、筋肉トレーニング(筋力増強訓練)、正しい姿勢保持がある。腰痛では、腹筋と背筋を鍛える。運動の効果は、全ての腰痛ガイドラインで最も高いエビデンスがある。