(1)健康長寿ネット「高齢者の生きがい」を読みました。

(内閣府の調査による)
「どのような時に生きがいを感じるか」への回答を多い順にならべると次のようであったとのことです。

・趣味やスポーツに熱中しているとき
・孫など家族との団欒の時
・友人や知人と食事や雑談をしている時
・テレビを見たりラジオを聞いている時
・旅行に行っている時
・おいしい物を食べている時
・夫婦団欒の時
・仕事に打ち込んでいる時
・他人から感謝された時
(以下、略)


(2)神谷美恵子先生の「生きがいについて」を読みました。3回目くらいです。

世界の文献が踏まえられており、深い思索が行われています。

「同じ条件のなかにいてもあるひとは生きがいが感じられなくて悩み、ある人は生きるよろこびにあふれている。このちがいはどこから来るのであろうか」(p6)

「もし、老人に生きがい感を与えようと思うのならば、なんなり老人にできる役割を分担してもらうほうがよいし、また何よりも愛の関係において老人の存在がこちらにとって必要なのだと感じてもらうことが肝要となる」(p32)

「いいことはとにかくあたりまえのこととしてうけとりがちである。(中略)。ただ悪運のみを深刻に受け止める」(p99)


(3)日野原重明先生(共著)の「健康と生きがい」を読みました。2回目です。次のような文章がありました。

「人間は生きがいを持つことが大切です。生きがいがあるということは、日々の生活が充実し、達成感を持つということです。(中略)。そして誰かの役に立っているという有用感、それがあるからこそ、私は100歳を超えても生きがいをもって日々をおくることができるのです」(p60)


(4)Wikipedia英語版「人生の意味」Meaning of life の中の「心理学的意味と人生における価値」の項には、次のような文章がありました。

多くの研究が示しているのは、生きる意義を持つ人は、身体的な健康を維持することが多いことである。生きる意義を多く持つ人は、アルツハイマー病になるリスクがより少ない[1]。生きる意義を多く持つ人は、冠動脈疾患を持っていても心筋梗塞を起こしにくい[2]。脳卒中のリスクも減る[3]。アメリカ人や日本人の調査でも、長寿の可能性が増えている[4]。2014年には、英国の国民健康サービスNHSは、「意義のある人生」に基づいて、精神的な健康を維持するために5つのプランを勧めている。それは、(1)地域や家族とつながりを持つこと、(2)体の運動をすること、(3)一生を通じて学ぶこと、(4)他の者に与えること、(5)自分を取り巻く世界に心を向けること、である[5]。