英語版Wikipedia 「腰痛」の中の「疫学」の項を、以下のように訳しました。これを日本語版に加筆しました。
疫学
腰痛が1日以上続いて活動が制限されたというのは、よくある訴えである。[58] 世界的には、約40%の人が、一生のうちで一度は腰痛になるのであるが、[58]先進国では約80%の人が一度は腰痛になる。[59] また、どの時点でも、9%から12%の人は、腰痛の症状を持っている。また、23.2%の人は、過去1ヶ月間に一度は腰痛があった。[58][60] 腰痛が始まるのは、しばしば20歳から40歳である。[14]加齢するに従って、腰痛を持つ人の数は増加し、40歳から80歳では、腰痛はよくある症状となる。[58]
男性と女性とで、どちらが腰痛を持つ率が高いかについては、明瞭ではない。[58][60] ある2012年の研究では、男性の有病率が9.6%であったのに対して、女性の有病率は8.7%であった。[60]2012年の別の研究では、女性の有病率の方が、男性の有病率よりも高かったが、その研究者は、女性の有病率が高かった理由について、骨粗しょう症による腰痛、生理痛や妊娠による腰痛、女性の方が腰痛を訴えやすいことなどと考えた。[58] 妊娠中に70%の女性は、腰痛を訴える。妊娠している期間が長くなるほど、腰痛の有病率は高くなる。[61] 現在の喫煙者、特に思春期の喫煙者は、かつての喫煙者より、腰痛の有病率は高い。また、かつての喫煙者は、タバコを全く吸わない人より有病率は高い。[62]