物理学者の米沢先生の本です。学ぶべきことが多い本です。元気がでる本です。

(1)題のように「まず、歩きだそう」と述べておられます。「待ちを排して、攻めに徹する」とのことです。「何も考えないで歩き出してしまい、歩いたあとも何も考えない(p177)」のだそうです。

経済学者の野口教授も「始めれば終わる」と述べておられます。短い空き時間があれば、仕事を始めておくのだそうです。そして、初めさえすれば、必ず終わるとのことです。

(2)また「ほんとうに必要な情報は、なりふりかまわず、どんな手を使ってでも、自分で収集して歩くしかない(p58)」と述べておられます。実際、米沢先生は、高名な学者に会って頂いて、教えを請うておられます。

(3)また米沢先生は「優先順位をつける。集中力で勝負する(p179)」と述べておられます。タイム・マネジメントのRandy教授も、「重要なことを優先して行う」と述べておられます。

女性科学者は、出産、授乳、子育て中も、研究の業績は減らず、むしろ増えるのだそうです。

(4)「一つの仕事を仕上げるには、テーマ探しに三分の一、問題解決に三分の一、成果を論文に書くのに三分の一の、時間とエネルギーを使(う)」と述べておられます。

京都大学の山中教授も、重要なものとして、Vision、Hard Work、プレゼンテーションを挙げておられます。


私は、この本の他に、米沢先生がお書きになった「朗朗介護」と「二人で紡いだ物語」を読みました。それぞれ、非常にためになる本で、学ぶべきことが多くありました。

日経新聞の「私の履歴書」