今週の保健学

(1)食事
ある時、私の先輩は、「自分の食事を先にしてはいけない」と言っておられました。患者さんへ処置や投薬を先にしなければならないということです。

私は、それを実践しました。しかし、忙しい日には、その日の最初の食事が夕方になってしまうことがありました。そうすると、風邪を引いて熱を出してしまいます。忙しい時は、休みを取りにくいので、その状態で診療しなければなりません。

私は、ある時、考えを改めました。自分の食事を優先させるということです。どんなに忙しくても、昼食を食べるということです。例えば、数年に1回、年末に地域の救急当番の日が当たる時がありました。そういう場合には、朝から深夜0時頃まで、患者さんが並んで待っておられます。昼食を摂らないと、疲労がたまって、グロッキー状態になります。しかし、10分ほどの時間をもらって、昼食を摂ると、リフレッシュできます。そしてまた、力がみなぎってきます。それで、快適に午後の診療を行うことができます。夕食も同じです。

食事をするのは、義務でもあります。自分を快適な状態に保つことは、必要なことです。

私は昨年、大腸カメラの検査を受けました。検査の前日の決められた食事は720kcalでした。普段の3分の1です。当日は朝と昼を抜きました。そうしたら、しっかり風邪を引きました。これは、止むを得ない代償です。

(2)睡眠
私は、学生時代に、睡眠を削っても、結局うまくいきませんでした。翌日に寝不足では、勉強は、うまくいきません。睡眠を大切にして、決まった時間に寝るのが一番です。

医者になってからは、当直がありました。朝6時まで当直をして、午前9時から普通の仕事が始まる時もありました。その場合には、その間の3時間を大切にして、少しでも多くの時間を寝るようにしました。事前に食事の用意などをしておきました。

(3)7回読み勉強法
山口真由弁護士が勧める「7回読み勉強法」が、本当に効果があるかどうかを、私は試しています。「東大英単」を、これまでに3回読みました。1日に10分間だけ、この本を勉強していますので、1回読むのに何ヶ月もかかります。3回読んだところ、かなり分かるようになってきました。この勉強法は、有効であるようです。

以前なら、私は線を引きながら1回読んで、さらに、線を引いた文だけをもう1回読んで終わりにしていました。7回読みの方がずっと良さそうです。

ただし、読むのに相当に時間がかかるので、教科書のような基本書に限って行う必要があります。良い本だけを対象にすべきです。時間は、いくらあっても足りなくなるかもしれません。

また、数学や物理には向かないかもしれません(すでに習得が終わった部分に対しては有効かもしれません)。化学や地学や生物の教科書に対しては有効であると思われました。社会の科目に対しても有効かもしれません。ただし、7回読むには、時間がかかるので、対象を絞って行う必要があるかもしれません。

(4)野菜とエビのかき揚げ
近くの生協で、野菜とエビのかき揚げを時々買っていました。最近、ふと裏の記載をみると、列挙される材料の中に、アスパルテームとアミノ酸がありました。人工甘味料とグルタミン酸です。これに気がついてから、買うのをやめています。業者は、わずかでも手を加える時に、いろいろ混ぜるのです。「美味しさ」を増して、売り上げを増すためでしょう。