砂糖依存症は、薬物依存症の一つです。薬物依存症の治療は、容易ではありません。周囲の者は、本人が決断するのを待つだけになることもあります。
(1)ある日、突然にきっぱりやめる
タバコでは、少しずつ本数を減らすやり方はうまく行かず、ある日、きっぱりとやめて、その後は二度と吸わないことが必要です。砂糖についても、依存性があまり強くない場合には、決心だけできっぱりやめることが可能な場合があります。
タバコでは、少しずつ本数を減らすやり方はうまく行かず、ある日、きっぱりとやめて、その後は二度と吸わないことが必要です。砂糖についても、依存性があまり強くない場合には、決心だけできっぱりやめることが可能な場合があります。
(2)少しずつ量を減らす
睡眠薬中毒では、6ヶ月以上かけて、薬の量をわずかずつ減らして行きます。急に減らすと反跳性の不眠が出現して全く眠れなくなります。砂糖の場合も、このように時間をかけて、わずかずつ摂取量を減らすことが考えられます。
睡眠薬中毒では、6ヶ月以上かけて、薬の量をわずかずつ減らして行きます。急に減らすと反跳性の不眠が出現して全く眠れなくなります。砂糖の場合も、このように時間をかけて、わずかずつ摂取量を減らすことが考えられます。
(3)運動を行う
精神科医のジョン・レイティは、薬物依存症の治療として、運動療法を勧めています。依存症を取り除いた心の隙間を運動で埋めることが勧められています。「全員に効くのかと聞かれたら、答えはおそらくノーですが、たいていの人に効くのかと聞かれたら、答えはおそらくイエスです」と述べています(「脳を鍛えるには運動しかない」、p215)。
精神科医のジョン・レイティは、薬物依存症の治療として、運動療法を勧めています。依存症を取り除いた心の隙間を運動で埋めることが勧められています。「全員に効くのかと聞かれたら、答えはおそらくノーですが、たいていの人に効くのかと聞かれたら、答えはおそらくイエスです」と述べています(「脳を鍛えるには運動しかない」、p215)。
(4)砂糖依存症の仲間と共に離脱を試みる
薬物依存症には、たいてい患者会があります。患者会に参加すると治療成績が向上します。アルコールなら断酒会があります。タバコについては、高橋医師は、「禁煙マラソン」を主催しておられます。禁煙マラソンに参加した人のうち、60%の人が1年後に禁煙を継続しているそうです。非常に良い成績です。砂糖依存症においても、同じように依存症を持つ人と協力して、離脱を同時にスタートさせて、励ましあうことが考えられます。
(5)砂糖の代替物を利用する
糖尿病食では、砂糖を含むものを食べてはいけないことになっています。しかし、果物、牛乳を、毎日摂取することになっています。果物は糖を含み、牛乳は乳糖を含みます。体に悪いのは、「加えられた砂糖」であって、元から含まれている糖は問題ありません。だから、甘い物を摂取したい衝動が強い時には、そうした代替物を摂取することが考えられます。
薬物依存症には、たいてい患者会があります。患者会に参加すると治療成績が向上します。アルコールなら断酒会があります。タバコについては、高橋医師は、「禁煙マラソン」を主催しておられます。禁煙マラソンに参加した人のうち、60%の人が1年後に禁煙を継続しているそうです。非常に良い成績です。砂糖依存症においても、同じように依存症を持つ人と協力して、離脱を同時にスタートさせて、励ましあうことが考えられます。
(5)砂糖の代替物を利用する
糖尿病食では、砂糖を含むものを食べてはいけないことになっています。しかし、果物、牛乳を、毎日摂取することになっています。果物は糖を含み、牛乳は乳糖を含みます。体に悪いのは、「加えられた砂糖」であって、元から含まれている糖は問題ありません。だから、甘い物を摂取したい衝動が強い時には、そうした代替物を摂取することが考えられます。
(6)人工甘味料を利用する
最近の人工甘味料は、問題が少ないものに置き換わっています。砂糖を使うくらいなら、人工甘味料を使う方が、お勧めです。
(7)なるべく血糖値を上げないような食事をする
(7)なるべく血糖値を上げないような食事をする
例えば次のようなことです。腹八分にする。ゆっくりよくかんで食べる。野菜を多く食べる。砂糖や白米や白いパンを摂らない。全粒穀物にする。低糖質食にする。こうしたことは、血糖値を高くしないことに役立ちます。血糖値を高くすると、インスリンが多く分泌され、血糖値は急激に下がり、元の値を行き過ぎるころに、強い空腹感を覚えて、糖を摂取したくなります。食事を工夫して、血糖値を穏やかに上げて、ゆっくり下降させるのがお勧めです。
(8)ストレス対策をする
(8)ストレス対策をする
耐え難い痛みも麻薬で止めることができます。強い精神的なストレスがあると、麻薬のような薬物を求めるかもしれません。精神的なストレスに対しては、依存性の薬物に頼るのではなく、ポジティブ心理学を実践するのがお勧めです。しかし、自助努力を行ってもうまくいかないときには、心療内科を受診して、ストレス対策を行うのがお勧めです。
(9)薬物依存症を一つずつ打破していく
(9)薬物依存症を一つずつ打破していく
薬物依存症が一つ成立すると、二つ、三つと増えていく場合があります。ある薬物で脳の快楽中枢が刺激されるのなら、別の物質でも同じように刺激されることを脳が理解する場合があります(Gate way理論、入門薬物理論)。近くのスーパーでも売っている依存性薬物は、アルコール、タバコ、砂糖、カフェインです。一度に全部の依存症を改善させるのは困難です。対応が容易なものから順に、一つずつ打破していくことが必要です。
(10)本を読んだり、ネットで調べたりして情報収集をする
(10)本を読んだり、ネットで調べたりして情報収集をする
敵を知り己を知るということです。
文献(1)「Sugar addiction」Jo Johnson
http://www.beatingaddictions.co.uk/sugaraddiction.html
次のことを勧めています。
・砂糖の代わりになるものを見つける。例えば乳糖や果糖を含む自然食品が良い。
・血糖値を上げないようにする。全粒穀物は血糖値をあまり上げない。
・食べたものを記録する
・体を動かす
・水を多く飲む
文献(2)「How I broke my sugar habit」 NHS
http://www.nhs.uk/Livewell/Goodfood/Pages/How-I-reduced-my-sugar-intake.aspx
砂糖依存症を離脱した女性の話です。この女性は、「熟したバナナとスイート・ポテトを代替物として使ったら、砂糖を使わなくて済んだ」と述べています。
http://www.nhs.uk/Livewell/Goodfood/Pages/How-I-reduced-my-sugar-intake.aspx
砂糖依存症を離脱した女性の話です。この女性は、「熟したバナナとスイート・ポテトを代替物として使ったら、砂糖を使わなくて済んだ」と述べています。
文献(3)「Beat your sugar addiction」 Selina Altomonteb
http://www.bodyandsoul.com.au/nutrition/nutrition+tips/beat+your+sugar+addiction,12881
次の4つの方法が紹介されています。
・ゆっくり減らしていく方法
・突然に0にする方法
・自助書を読む方法(例えば「The Sweet Poison Quit Plan」という本)
・催眠療法
文献(4)「ついつい甘い物をたべてしまう『砂糖中毒』を治す10の方法」 Gigazine
http://www.bodyandsoul.com.au/nutrition/nutrition+tips/beat+your+sugar+addiction,12881
次の4つの方法が紹介されています。
・ゆっくり減らしていく方法
・突然に0にする方法
・自助書を読む方法(例えば「The Sweet Poison Quit Plan」という本)
・催眠療法
文献(4)「ついつい甘い物をたべてしまう『砂糖中毒』を治す10の方法」 Gigazine