米国の「父親の権利グループ」の一つである「全国親組織 National Parents Organization 」にメルマガを頼んでおくと、毎週無料で、ニュースを送ってくれます。

先週号(10月31日)のニュースによれば、今年の8月10日-11日に、ドイツのボンで、共同養育に関して、13ヵ国のエキスパートが集まって会議を行ったとのことです。出席者は計20人くらいのようです。米国の「全国親組織」の代表者もこの会議に出席して、共同養育の歴史について30分間話をしたそうです。

この会議の様子は、別の組織(twohomes.org)のホームページ上で読むことができます。「共同養育は、win-win-win の解決法だ」というスローガンがあります。また、「我々は、別れた親たちの間の戦いの炎を消さなければならない。子どもは、父親と母親の両者からの支援により、利益を受ける」という発言があります。

今週号(11月6日)のニュースは、アラバマ州の最高裁判決についてです。アラバマ州ではそれまでは、19歳の誕生日までが子どもであり、それ以後が大人でした。それで、大学の授業料や住居費や食事代についても、非同居親は出費を強制されていました。この強制は、19歳の誕生日を過ぎても続きます。つまり、アラバマ州の子どもは、自分の権利として、大学の費用を親に負担させることが可能でした。今回、アラバマ州の最高裁は、「慣習法により、18歳になれば大人である」として、非同居親への強制を違法として、判例変更したのでした。もちろん、非同居親が任意で支払うことは可能です。

米国では、奨学金の制度が充実しており、給付や貸与があって、学生本人が貧しくても、大学を卒業することは可能です。オバマ大統領も、ミッシェル夫人もそのようにして大学を卒業しています。日本では、学生本人の力だけで大学を卒業するのは困難です。

別の組織「父親どっとコム fathers.com 」も、毎週無料でメルマガを送ってくれます。今週号(11月1日)のニュースは、次のようです。

「毎年我々は、子どもたちの随筆のコンテストを行っている。全国の何万人もの子どもは、『私にとって父親はどんな意味を持つか』という題で随筆を送ってくれる。子どもたちは、しばしば、父親と遊んで楽しかったことを書く。そして、手紙の終わりには、次のように付け加える。『もっと多くの時間をパパと一緒に過ごしたかった』とか『もっと、いろいろなことをしたかった』とかである。父親は、子どもの人生において、非常に大きな役割を果たす。父親が子どもと多くの時間を過ごすほど、子どもは父親の愛情・指導・お手本から多くの利益を得る」。

また、「全国親組織」は、読者の協力を求めています。協力要請は、全部で60項目ありますが、そのうちの一部は次のようです。
・我々が要請したときには、メールを送るとか署名するとか電話をかけるなどをして下さい。
・父親の権利に反する記事があれば、そのメディアに抗議の電話や手紙を送って下さい。
・あなたの選挙区の代議士に面会を求めて、共同養育について、理解を求めて下さい。
・選挙の時には、友人とともにその代議士のために、数時間だけでもボランティアとして働いて、この組織の名前を売り込んで下さい。
・近くの新聞社、ラジオ局、テレビ局とつながりを作って下さい。彼らに、我々を、共同養育の専門家として認知させて下さい。