低糖質食とは、主食(でんぷん)を減らして、副食(おかず)を増やす食事です。砂糖や果糖も減らします。低炭水化物食と同じです。

(1)牧田善二医師によれば、次のようです。糖尿病治療用の通常のカロリー制限食は、「私の経験では、これをきっちり実行できる患者さんは1%もいませんでした」。そして「欧米では、すでに炭水化物制限食のほうが主流となっています」。(文藝春秋、2013年5月号)
 
(2)また、白澤卓二教授によれば、「アルツハイマーは第三の糖尿病」であり、「ケトン体を活用」せよとのことで、ココナッツオイルの摂取が勧められています。(同誌、同号)
 
(3)「食事療法はアルツハイマー病の進行を遅らせるかもしれない」(英語)(メルコラ氏は医師。ニューヨークタイムズ誌に記事を書いている)
・アルツハイマー病は、脳の糖尿病かもしれない
・低炭水化物、適量のタンパク質、良質の脂肪の食事が良い
・果糖を1日25グラム以下に減らせ
・コレステロールの薬「スタチン」を避けよ (それはケトン体を減らすので)
・水銀を減らせ
・ココナッツオイルが効果あるかもしれない (それはケトン体を増やすので)
 
(4)体重を減らすためのダイエットとして「高タンパク質、低炭水化物」の食事 (ウェブMD、医学情報提供サイト)
・いろいろな問題がある
・コレステロールの値が高くなりやすい
・骨粗しょう症や腎結石になりやすい
・ケトーシスになりやすい
 
(5)低炭水化物食 (糖尿病の情報交換サイト、6万人以上の参加者あり)
動画があり、「低炭水化物食は、糖尿病を持つ人の間で、広まっています」と述べています。血糖値のコントロールが改善するなどの長所が説明されています。また短所も次のように列挙されています。
・低血糖を起こすことがある
・栄養不良を起こすことがある
・便秘を起こすことがある
 
(6)体重を減らすための低炭水化物食  (オーストラリアの州政府が出資するサイト)
「危険であるので、お勧めしない。」と述べています。「高蛋白、高脂肪の食事は、肥満を引き起こし、心臓病を引き起こす。」と述べています。
 
(7)低炭水化物食の効果と安全性  (JAMAの論文) 
「低炭水化物食は人々の間に広まっているが、その効果と安全性は、充分には確かめられていない。特に、50歳以上の人が、90日以上にわたって、炭水化物を1日20グラム以下に制限するような低炭水化物食の効果と安全性は、不明である。」
 
「アメリカ・ダイエット協会やアメリカ心臓病協会は、低炭水化物食について警告している。」
 
「低炭水化物食は、ケトン体の蓄積、高血圧、倦怠感、便秘、腎結石、腎機能障害、高脂血症などを引き起こすことがある」。
 
(8)「ケトン食とアルツハイマー病」 (クリスチャン放送ネットワーク)
CBNニュースの動画があります。
「アルツハイマー病の患者さんが、ココナッツオイルを大さじ1杯ずつ食事に混入させたところ、2週間後にはテストの成績が向上した。その3週間後にはテストの成績はさらに向上した。このことを本にしたところ、感謝の手紙が多く届いた。オックスフォード大学やメリーランド大学でも研究している。」
 
(患者さんの奥さんは小児科医です。それでケトン食療法を思いついたのかもしれません)

(ケトン食というのは、本来は、「究極の低炭水化物食」のことで、炭水化物をほとんどゼロにした食事のことです。しかし、この場合は、ケトン体を含む食事という意味で使われています)
 
(9)「てんかんの食事療法(ケトン食療法)について」 (日本小児神経学会)
ケトン食療法について、説明されています。
 
(10)チャーリー基金   
ケトン食により、けいれんを押さえ込むことに成功した子どもが紹介されています。動画によれば、この子どもは、多くの検査をおこなって、薬をいろいろ飲んだが、けいれんは収まらなかったけれども、メイヨークリニックの指導でケトン食にしたところ、発作は収まったそうです。そして、止まっていた精神発達も再び進み始めたそうです。

(11)ココナッツオイルはアルツハイマー病に効果があるか? (カリフォルニア大学)
「 ココナッツオイルがアルツハイマー病に効果があるという科学的証拠は、全く無い。」

「アルツハイマー病と間違えやすい病気は、ビタミンB12欠乏症、甲状腺機能低下症、高血圧、うつ病などであり、それらの一部は治る病気である。それらの病気で、アルツハイマー病のような症状が出ることがある」
 
(12)ココナッツ・オイル  (アルツハイマー病協会)
「 ココナッツオイルがアルツハイマー病に効果があるという科学的証拠は、全く無い。」

(13)ココナッツ・オイルはアルツハイマー病を治すか (NutritionFacts.org)
 「最初は効果があるが、しばらくすると効果は分からなくなる。」