ケンブリッジ大学心理学のラム教授が書いた論文の要旨を以下のように訳しました。この論文は、ラム教授の主要業績の一つであると評価されています。以下の訳の一部を、Wikipedia 「マイケル・ラム」に加筆しました。
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「母、父、家族、環境:子どもの精神的順応に影響を及ぼす要因」
子どもの精神的な適応に、どのような個人的特質が影響を及ぼしているかについて、実証的研究が多く行われるようになったが、この研究ではそうした文献を概観し検討した。
多くの研究が示しているのは、子どもの精神的適応は、育児の質、親子関係の質、両親の人間関係の質、その家族の裕福さ、その家族が利用可能な社会資源などにより、大きく左右されるということである。また、最近の研究は、先天的な要因も重要であることを示している。
しかし、家族の構造(離婚しているかどうか、片親かどうか、親の性的指向はどうか、親子の血縁の濃さはどうかなど)は、子どもの精神的な適応には、ほとんど、ないし、全く関係が無い。なぜなら、子どもの精神的な適応は、家族の構造とは無関係に、上記の要因だけで決まるからである。
この知見は、社会的、法的に重要な意味を持つ。特に、里親や養子や離婚後の子どもの福祉について決定を行う際に、重要な意味を持つ。
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つまり、「親が離婚したからダメだ」ということではなく、離婚後の親子関係の質が問題であり、その質を良くするような環境整備が重要であるということです。
追伸
つまり、「親が離婚したからダメだ」ということではなく、離婚後の親子関係の質が問題であり、その質を良くするような環境整備が重要であるということです。
追伸
黒澤明監督は次のように述べたそうです。
「これでもか、これでもかと頑張って、一歩踏み込んで、それでも粘ってもう一頑張りして、もう駄目だと思ってもズカッと踏み込んで、そうしていると突き抜けるんだ」