職場の安全管理委員会で、10分だけの勉強会をしました。安全管理においては、以下のようなことが一般的に言われています。
(1)ハインリッヒの法則

(2)ヒヤリ・ハット報告
従来:「事故は、あってはならないこと」とされた → 事故は隠蔽された
→ 重大事故が予防できなかった
新しい方法:事故の情報を共有する
報告者に罰を与えない
目標は、重大事故を予防すること(死亡事故を減らすこと)
(3)注意の焦点
同時に把握できる範囲は7つである。
(一方に気を取られると、他方がおろそかになる)
(4)リスクの知覚
・事故は過大評価され、病気は過小評価される(恐怖心の構造)
事故で数名の死者がでるとそれは大事故である。
タバコにより毎年10万人がガンで死亡するが、あまり注目されない。
・ゼロ・リスクしか容認されない傾向がある
水道水には塩素が入っており発がん性がある
しかし、水道水を飲むのが最も安全である
・宝くじに当たる確率は過大評価され、事故に遭う確率は過小評価される
(6)コミュニケーションの失敗
受け手の先有傾向‥‥危険の情報は、既に知っている人にだけ伝わる
BBCの家庭事故を予防する番組は、効果が無かった
既によく知っている人達だけがその番組を見た
怖がらせる説得‥‥情報を受け取ること自体を拒否される
日本のリスク・コミュニケーションは、あまりうまくいっていない
送り手の問題‥‥リスクを説明しない
受け手の問題‥‥ゼロ・リスクしか容認しない
(7)対策の失敗
キャンペーンに頼る対策 → しばらくすると忘れられて効果が無くなる
注意力だけに頼る防火対策 → ひとたび火災が起きると大火になる