(1)英語版 Wikipedia 「作話症」を下のように訳しました。日本語版に投稿しました。また日本語のサイトを検索して、文献のリンクを付けました。その途中で、文献の丸写しを発見したので、その部分の削除依頼を書きました。
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作話症
作話症は記憶障害の一種であり、過去の出来事・事情・現在の状況についての誤った記憶に基づく発言や行動が認められる点が特徴的である。作話は、「正直な嘘」と呼ぶべきものであり、通常は本人は騙すつもりは全く無く、自分の情報が誤りであるとは気がついていないので、この点で嘘とは区別される。
作話症の患者は、見え透いた誤った情報(空想的作話)を提供するのだが、その作話の内容自体は、筋が立ち、内部的には一貫し、比較的まともである場合が多い。証拠は作話の内容が真実でないことを証明するのだが、作話をする人は、自分の記憶には自信を持っていることが多い。作話を来たすよく知られた状況は、後天的な脳の障害(例えば、脳動脈瘤や脳浮腫)や、精神的・心理的障害(例えば、統合失調症、双極性障害、アルツハイマー病)である。
通常、二つの異なったタイプの作話症が区別される。すなわち、自発的作話症と誘導された作話症である。
自発的作話症あるいは一次的作話症は、何らかのきっかけに反応して作話が行われるのではなく、無意識的に、自発的に作話が行われるように見える。自発的作話症は、比較的まれであるが、前頭葉の病変と機能的虚血が相互作用する症例に起きる。また認知症の症例にしばしば起きる。
作話症について、発言と行動に着目して分類する方法もある。言語的作話症とは、誤った記憶を述べるものであり、頻度が高い。行動的作話症とは、誤った記憶に基づいて行動するものである。
全てのタイプの作話症において、作話の基になる記憶の誤りは、自分に起きた出来事の記憶に起きることが多いが、それは複雑で難解な過程であり、記憶の書き込み・貯蔵・想起のどの段階でも障害が起こり得る。このタイプの作話は、コルサコフ症候群においてよく見られる。
文献
・Brain Fiction: Self-deception and the riddle of confabulation Hirstein, William (2005), Brain Fiction, Cambridge, Massachusetts: MIT Press, ISBN 0-262-08338-8
・Models of confabulation: A critical review and a new framework Cognitive Neuropsychology Volume 24, Issue 1, 2007
・Mechanisms of spontaneous confabulations: a strategic retrieval account Brain (2006) 129 (6): 1399-1414.
・Fales memories and confabulation Trends in Cognitive Science Vol.2, No.4, April 1998
・作話と遠隔記憶 失語症研究 第18巻3号 兼本浩祐ら
・記憶障害と作話 BRAIN and NERVE 60巻7号 2008年 船山道隆ら
・作話について Clinician、Vol.33、No.353 原田憲一
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(2) 「抗いの条件」という本を図書館で読みました。以下のようなことが書いてありました。(p272~p273)。
・一般的な抗議活動は、問題の解決如何に問わず、運動団体は消滅してしまうことが多い。当局に抗議するという抵抗型の活動を継続させるためには、多くのリスクを背負い、コストを必要とする。
・日常的な活動と非日常である抗議活動の内容が近い場合には、日常の活動の延長として、抗議活動を捉えることができる素地が育ちやすい。
・運動側の活動に対する「正統性」が確保されたことが、抗議活動が断続的に継続した背景にあった。
・一般に、運動に「勝利」することによって活動自体が活性化し、負け続けることによって運動を行うエネルギーがなくなっていく。
(3)TEDの「社会運動はどうやって起こすか」を再度見ました。最初のリーダーが、二人目を扱う仕方が重要であると述べています。
(3)TEDの「社会運動はどうやって起こすか」を再度見ました。最初のリーダーが、二人目を扱う仕方が重要であると述べています。
(4)京都大学の山中教授の動画を見ました。これまでに5回くらい見ています。ためになります。
ところでアンナ・カレーニナの冒頭は次のようです。(英語版の最初の1行だけを見ました)。
Happy families are all alike; every unhappy family is unhappy in its own way.
幸福な家庭は、どれもよく似ているが、不幸な家庭は、それぞれ別の形で不幸である。
山中教授の講演を聞くと、成功には一つの道しかないことがよく分かります。山中教授は、患者さんの役に立ちたいと強く願っておられます。奥さんを大切にし、子どものために働き、先輩に教えてもらい、正しい方向性を持って、懸命に働いておられます。山中先生は、家族を大切にし、先輩に感謝し、後輩を暖かく指導しておられます。
山中先生は、スポーツマンです。これまでに、柔道、ラグビー、マラソンをしておられます。大きな仕事をするは、健康を維持することも重要です。
(5)森口氏は、丸顔で、やや肥満した体型です。メタボであるように見えます。今回の騒動は、作話症の患者さんが示した症状の一つである可能性があります。本人の落ち度ではなく、病気である可能性があります。もしそうなら、病気をしっかり治してから、また頑張れば良いのではないでしょうか。