(1)(1) 「ポジティブ心理学入門」の原著にあった映画リストのうち、次の2つを見ました。
素晴らしき哉、人生! ☆☆☆☆ (Wikipedia
最悪の状況だと思っても、次には、また良いこともあるという話です。
 
ミリオンズ ☆☆☆ (Wikipedia
急にたくさんのお金が手に入っても、それで幸福になるとは限らないという話です。
 
(2)ポジティブ心理学と映画
別の映画リストを見つけましたが、挙げられた映画の数が多すぎて、全部を見ることは不可能です。
 
(3)セリグマン教授のTEDを見ました。
セリグマン教授は、「ポジティブ心理学の父」と呼ばれています。
 
(4)雑誌「プレジデント」の記事を読みました。
 
(5)BBCニュース(2011年8月6日)を見ました(英語)。
 
(6)ハーバード大学におけるポジティブ心理学の講義を見ました(英語)。英語と中国語のスクリプトが付いています。ただし実際に見たのは、別の講義で、それも13回の講義のうちの1回分だけです。
 
(7)以下のように、Wikipedia 英語版の「ポジティブ心理学Positive Psychology」の一部分を抄訳しました。
これを、 Wikipedia 日本語版に投稿しました。
 
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ポジティブ心理学は、人間学的心理学の流れを汲んでおり、エイブラハム・マズローやカール・ロジャースやエリッヒ・フロムらの考えを実証している側面がある。
 
現代のポジティブ心理学は、1998年にマーチン・セリグマン教授が、アメリカ心理学会の会長に選ばれた際に、今後取り組む課題としてポジティブ心理学の創設を選んだことによって開始された。マーチン・セリグマン教授は、「ポジティブ心理学の父」と呼ばれている。
 
幸福感に影響を及ぼす要因
*年齢
20歳代や70歳代の人は、中年の人よりも、幸福感がより強い。年をとった人は、若い人よりも、自分の人生に満足している。
 
*お金
貧しい人は、お金により幸福感が増す。しかし、中流に達すると、それ以上お金が増えても、幸福感はあまり変わらない。ある研究によれば、年収が7万5千ドルを超えると、お金が増えても幸福感は増えない。
宝くじに当たると、短期的には幸福感が増すが、持続せず、時間が経つと元の幸福感に戻ってしまう。
 
*教育や知性
高度な教育や高い知能指数は、幸福感を増さない。セリグマン教授は、次のように述べている。「好奇心や勉強習慣などの知的な徳は、親切心や感謝の念や愛する能力などの対人的な徳ほどには、幸福感とは関係がない」。
 
*育児
研究によれば、子どもが生まれると、両親の満足度はむしろ低下する。子どもを持つ喜びは、親としての責任により、かすんでしまう。しかし長期的には、子どもを持つと、人生に生きる意味が与えられる。
 
*気候
気候は、幸福感には影響を及ぼさない。気候の異なる場所で幸福感を比較しても、差はない。
 
*遺伝
離れて育てられた卵性双生児は、ほとんど同じレベルの幸福感をもっている。遺伝は、幸福感のレベルを決定する大きな役割を演じる。幸福感の50%は、遺伝によって決定される。幸福の遺伝子5-HTTがある。
 
*ストレス
失業や配偶者の死により、幸福度は低下し、元のレベルに回復するまでに何年もかかる。
 
*性
一般的には、女性のほうが男性より幸福感が強い。女性は、夫や子どもに恵まれるという人生の目標を、より早い時期に達成するが、男性は、家族や経済で繁栄するという人生の目標は、より遅い時期に達成する。
 
*結婚
結婚している人は、独身の人よりも、幸福のレベルが高い。ただし、幸福のレベルは同じだとする研究報告もある。
 
*性格
外向的な性格の人は、内向的な人より幸福感が強い。外交的な性格のほうが、人間関係を作りやすいからである。
 
*社会的ネットワーク
幸福は、社会的なネットワークを通じて、人から人へ伝播する。幸福は、友人や同胞や配偶者や隣人などの、親しい人間関係を通じて伝播する。幸福は、ウイルスのように伝染する。
 
*文化
文化により幸福感は大きく異なる。幸福から不幸までを1から7までの数字で評価してもらうと、中国では平均3.3であるが、ブラジルでは平均6.2である。その国の豊かさと、個人主義か集団主義かが、幸福感に影響を及ぼす。
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