(1)「父親の役割」(The Role of the Fathers)(第5版)という本の第7章「親権と親子の時間」(Custody and Parenting Time)のp211には、次のように書かれています。
 
たいていの子どもは、もっと多くの時間を父親と過ごすことを望んでいる(Amato, 1987; Buchanan, Maccoby, Dornbush 1996; Funder, 1996; Parkinson, Cashmore, Single, 2005; Smith Gallop, 2001, Wallerstein, Kelly, 1980)。

参考文献として挙げられている文献は、以下のようです。
①Amato,P.R. (1987). 「オーストラリアの家庭の子ども」Children in Australian Families.
②Buchanan, C.M., Maccoby, E.E., Dornbush, S.M.(1996). 「離婚後の青年」Adolescents after Divorce.
③Funder, K. (1996). 「家庭の再建:離婚後の親と子どもの適応」Remaking Families: Adaptation of parents and children after divorce.
④Parkinson, P., Cashmore, J., Single J. P (2005). 「別居に際しての養育と財産分与の決め方の公正さに対する青年の見方」Adorescents' Views on fairness of parenting and financial arrangements after separation. Family Court Review, 43(3), 430-445.
⑤Smith, A.B., Gallop M.M.(2001). 「子どもたちは、別居中の親は何を知っていなければならないと思っているか」What children think separating parents should know. New Zealand Journal of Psychology, 30, 23-31
⑥Wallerstein,J.S., Kelly, J.B.(1980). 「離婚を生き延びること」Surviving the breakup.

文献⑤の前半を読みました。次のように書かれていました。
「子どもに対する調査により判明したことは、子どもは非同居親との交流を楽しんでおり、もっと多くの交流を望んでいることである。」
根拠となる文献が2つ挙げられていました。
 

(2)「離婚後の子どもの養育が、簡単に分かる」「Child Custody Made Simple」(Revised版、Webster Watnik著、2003年)という本のp31には、次のように書いてあります。
 
離婚時に子どもの養育はどのように決められるか
「Maccoby と Mnookin の研究によれば、離婚する親のうち、51%の親は完全に合意し、29%の親は意見の違いを第三者の関与なしに調整して合意し、11%は調停により合意し、5%は評価者による評価により合意し、わずか4%ほどが裁判になるのである。『別れる夫婦は多くの点について争う』という一般的な見方は、おとぎ話にすぎない。たいていの夫婦は、子どもの養育と財産の分与について、たいして争うことも無く、裁判官による解決も必要とせずに合意に至る。」
 (この部分について、Wikipedia「離婚後共同親権」に加筆予定です)