病気や事故は、まれな出来事ではありません。1年はあっという間に過ぎますが、その1年が80回過ぎれば、平均的な人は、病気や事故で死ぬのです。もっと前に死ぬこともあります。我々は、現状の生活のままで良いのでしょうか。何か打つ手はあるのでしょうか。
 
病気や事故を無くすことはできません。しかし、減らすことはできます。予防可能な病気も多くあります。日常生活を改善すれば、多くの病気を防ぐことができます。以下は、私の日常生活です。この問題に対して、私が書いた答案です。
 
私は、毎朝6時に起きています。携帯電話を目覚まし時計として使っています。たいていは、携帯が一度鳴れば、起きています。携帯電話からは、電磁波が出ているので、私と携帯の間をアルミホイルで遮っています。その他、6時10分には別の目覚まし時計が鳴り、6時30分には別の目覚まし時計2台が鳴ります。

週日には、朝に時間的な余裕が1時間ほどあります。この時間にしっかりした勉強をすればよいのですが、半分以上の場合は、英語のニュースを聞くだけで終わっています。

朝の準備には1時間くらいかかります。小豆10%、玄米45%、白米45%を混ぜて、ご飯を鍋で炊いています。ひと回り大き目のご飯茶碗にこの赤飯を入れて、卵をかけて食べています。おかずは、ビン入りの塩シャケを小さじに1杯と、イカナゴの釘煮を大さじに2杯、きな粉を小さじに1杯です。味付け海苔1つ、牛乳(低脂肪乳)250mlです。卵をかけた赤飯は、半分だけ食べて、残りは豆だけ食べて、捨てています。ビン入りの塩シャケは、フタを開けてから1週間たつと捨てています。

以前は、ヨーグルトを食べていましたが、砂糖の全く入っていないタイプに替えたところ、まずくて食べられなかったので、それ以後ヨーグルトを食べなくなりました。また、以前はお正月に食べるような甘い豆を食べていましたが、それをお赤飯に替えました。いずれも砂糖の消費を減らすためです。今は砂糖の入ったものは、イカナゴの釘煮だけです。

通勤時間は片道2時間で、往復4時間です。通勤で毎日4時間がつぶれています。4時間のうち、歩く時間が1時間半あります。うち、坂道を登って走る時間が5分くらいあります。運動のしすぎであると思っています。膝の、骨と骨との間の軟骨が、磨り減ってしまうことを心配しています。お年寄りの人には、膝の痛みで困っている人が大勢います。

通勤中は、英文を読むか、BBC放送を聞くかのどちらかです。英文は95%くらい分かりますが、BBC放送は10%くらいが分かるだけです。NHKワールドは50%くらい分かります。ゆっくりであること、語彙が少ないこと、Japanese English であること、動画があること、話題をすでに知っていることなどが、分かりやすい理由です。いずれの放送も、ニュースや科学番組は、理解しやすいです。

手袋をして、顔と手に日焼け止めクリームを塗っています。夏は、日傘をさしています。紫外線予防のためです。

職員食堂もあるのですが、昼食には、お弁当を持参しています。自分の食べたいものを食べて、カロリー計算をするためです。しかし、職員食堂の食事も、悪い食事ではありません。お勧めの健康食です。過去5年間くらいは、お弁当にしていますが、それ以前は、職員食堂を利用していました。

日中に一番楽しいのは昼ご飯を食べ始める時で、一番悲しいのは昼ご飯を食べ終わる時です。午前中にいくらお腹が空いても、早弁は考えられません。昼に食べるものが無くなります。

昼のご飯は、朝炊いたご飯の残りです。卵をかける前のものです。ただし、昼は1口しか食べません。その後、赤飯の豆だけ食べて、残りを捨てます。糸引き納豆、トマト(小)1個、赤貝缶詰(小)1個、カツオと大根の缶詰(中)1個、バナナ(中)4本、リンゴ(中)1個、野菜ジュース330mlです。これは、食べすぎだと思っています。この昼食の欠点は、重量がかなりある点と、午後1時半ごろに非常に眠くなる点です。血糖が急上昇してインスリンが分泌され血糖が急降下しているはずです。バナナを減らして、ご飯を増やすことを考えています。バナナを100グラム減らしてご飯を50グラム増やせば、カロリーは同じです。

日野原先生や坪田先生や白澤先生は、昼ごはんをごくわずかにしておられるそうです。3人とも非常に優秀な医者でしかも大金持ちであり、晩ご飯には、山海の珍味をたらふく食べているから、そんなことが可能であるのだと思います。普通の人間が、朝ご飯や昼ご飯のマネして、わずかな量にすると、栄養不良になって、ひどい目に会うはずです。高価な晩ご飯のマネをした後で、わすかな量の昼ご飯のマネをすべきかもしれません。

私は、上記のように、昼には多くの物を食べています。しかし、これだけ多く食べても夕方5時ごろには、かなりお腹が空いてきます。もちろん間食はしません。

私は、夕食にはでんぷんを食べていません。以前NHKが、ある優秀な若手研究者の1日を紹介していましたが、夕食にでんぷんを食べないのは、その研究者のマネです。

チキンのから揚げ(200円分)は、表面の茶色の部分を全て取り除いて食べますので、重量は半分くらいになります。さらに、チキンの皮(200円分)を食べますが、これは茶色の部分もそのまま食べています。売り切れの場合には、焼き鳥の皮(200円分)になります。ゆでたホーレンソウ(130円分)に、すりゴマ40グラム(40円分)をまぶして食べています。お寿司7巻(390円)の具だけ食べて、ご飯を捨てています。7巻は、イカ2、エビ1、貝2、エンガワ1、タコ1です。ネギ250円分とキクラゲ50円分を、鍋で煮ています。週に3日は、赤身の牛肉を50グラムほど鍋の中に入れます。残りの週に4日は、タイムサービスのサバの煮物(100グラムくらい)を別に買ってきます。オレンジジュース230mlに、オリーブオイルまたは白いごま油を20ml入れて飲んでいます。これは、日野原先生のマネです。

コレステロールの多いものを毎日食べていますが、毎年の健康診断の血液検査は理想的な値です。つまり、悪玉コレステロールは、正常の下限であり、善玉コレステロールは正常の上限です。また中性脂肪は正常の下限です。

坪田先生も白澤先生もアルコールは、赤ワインなどを少量飲んでおられるそうです(文藝春秋、最新号)。私は、アルコールを5年以上飲んでいません。

私は、水またはジュースまたは牛乳を飲んでいます。お茶は飲んでいません。カフェインの入ったものを飲みません(ただし、人と会う時にはお茶を飲むことがあります)。チョコレートも10年以上食べていません。

清涼飲料水など砂糖の入ったものを飲んでいません。清涼飲料水には、カフェインも入っています。

私は、依存性のある薬物を、全てきっぱりと止めています。

私は、週に1回の外来で患者さんにお勧めすることは、全て自分で実践しています。体重は今はBMI=22です。高校の時の体重プラス1kgです。この体重から30kgも太ったことがありましたが、減量に成功しています。そしてそれを維持しています。体重を減らしたり血液データを良好に保つのも、仕事のうちであると考えています。

1日に2200キロカロリーくらい食べている時には体重は減りませんでした。それを2050キロカロリーに減らしたら、体重は減りました。最近は、しっかりした計算をしていませんが、目分量では2400キロカロリーほど食べていると思われますが、体重は増えていません。体重のセットポイントの範囲内の食事ですが、食べ過ぎです。
 
テレビは、Randy に従って、押し入れにしまってあります。代表のサッカーを見るだけです。

午後11時を回ったら歯を磨くなど寝る準備を始めて、11時半から12時には寝るようにしています。6時間も眠れば充分です。5時間でも大丈夫ですが、帰りの電車の中で眠くなります。若いころは、お茶をたくさん飲んで、タバコを吸って、アルコールを飲んでいました。いずれも睡眠の質をひどく悪くします。当時は5時間の睡眠では、眠くてたまりませんでした。現在の2時間分くらいの睡眠に相当する感じです。5時間の睡眠では眠くて、次の日にまともに行動することができませんでした。

今は、夜ふかしはしません。夜ふかしすると次の日の能率が極端に悪化します。就寝時間が来れば、途中で打ち切っています。それを前提にして、時間が来るより前に行動するようにしています。

以上は、いずれも、人から言われてやっているようなことではありません。私が、自分の失敗をもとにしてどこかで学んで、それを私の選択として自分で実践していることです。何でも自分の責任で行っています。「国立がんセンターの『ガンを予防する13ヶ条』を可能な限り実行する」というような判断もあります。それで、コゲを避けたり、なるべく新鮮なものだけ食べるようにしています。

Randyは、時間を管理するのは家族と楽しい時間をより多く過ごすためであると言っていました。生活をコントロールするのは、自分や家族が病気になるのを減らすためです。病気や事故は、恐ろしいものですが、多くの病気は減らすことができます。
 
私は、若い頃には、日常生活のコントロールができませんでした。しかし今は、ある程度できます。それは、誰でもやれば出来ることです。何事にも正しいやり方というものがあり、それを学ぶことによって、失敗を避けることができます。世界中の諸賢が研究して知識を蓄積してくれたことを、我々は素直に応用して実践すれば良いのです。