(1)Wikipedia 「ハーグ条約」
私が書いた記事「連れ去りが子どもに与える影響」は、さっそく消去されました。再び同じ文を書き込みました。
(2)週刊新潮 「ビタミンA」
先週号の週刊新潮(2012.7.5号)のp49には、ビタミンAについての記事があります。浜松医大の高田名誉教授は「ビタミンAを飲み続けた人は死亡が16%増えた」という研究報告を紹介しておられます。
私が書いた記事「連れ去りが子どもに与える影響」は、さっそく消去されました。再び同じ文を書き込みました。
(2)週刊新潮 「ビタミンA」
先週号の週刊新潮(2012.7.5号)のp49には、ビタミンAについての記事があります。浜松医大の高田名誉教授は「ビタミンAを飲み続けた人は死亡が16%増えた」という研究報告を紹介しておられます。
また、神戸大学の杉山名誉教授は、この記事の中で次のように述べておられます。
「ビタミンAは肝臓に蓄積され、肝線維症になり、肝硬変を引き起こする場合がある」
「マルチビタミンのサプリメントには、ビタミンAを多量に含んでいるものがある」
「ビタミンAは、レバーやウナギやマーガリンなど様々な食品に豊富に含まれている。だからビタミン剤を1錠飲んだだけでも、知らぬ間に過剰摂取に陥っている可能性が高い」。
「ビタミンAは肝臓に蓄積され、肝線維症になり、肝硬変を引き起こする場合がある」
「マルチビタミンのサプリメントには、ビタミンAを多量に含んでいるものがある」
「ビタミンAは、レバーやウナギやマーガリンなど様々な食品に豊富に含まれている。だからビタミン剤を1錠飲んだだけでも、知らぬ間に過剰摂取に陥っている可能性が高い」。
杉山先生がビタミンAの問題を扱っておられるとは、知りませんでした。しかし病理の先生は、がんの問題を多く扱っておられます。発がん性と催奇形性は、かなりの部分が重なっていますが、強い催奇形性があっても発がん性がほとんど無い物質があります。ビタミンAは、そのような物質の一つです。病理の先生が、ビタミンAの問題に興味を持っておられるのは、むしろ当然です。
杉山先生がこのような発言をしておられるのは、妊娠希望者を怖がらせるためでなく、奇形や不妊の不幸を未然に防ごうとするためです。不妊治療を受けに行っても、通常は高い検査や治療をしてくれるだけです。不妊になる前に、簡単な知識を啓蒙して予防するようなことはしてくれません。
WikipediaのビタミンAの項目を見ました。次の点が書かれていません。
①ビタミンAについては、厚生労働省の通達があること
②ビタミンAは、過剰に摂取すると、強い催奇形性があること
③ビタミンA類似物質であるチガソンという薬を使った場合には、女性では2年間、男性では6カ月間の避妊を要すること
④国際機関やアメリカの政府機関などの論文の引用やリンクが少ないこと
杉山先生がこのような発言をしておられるのは、妊娠希望者を怖がらせるためでなく、奇形や不妊の不幸を未然に防ごうとするためです。不妊治療を受けに行っても、通常は高い検査や治療をしてくれるだけです。不妊になる前に、簡単な知識を啓蒙して予防するようなことはしてくれません。
WikipediaのビタミンAの項目を見ました。次の点が書かれていません。
①ビタミンAについては、厚生労働省の通達があること
②ビタミンAは、過剰に摂取すると、強い催奇形性があること
③ビタミンA類似物質であるチガソンという薬を使った場合には、女性では2年間、男性では6カ月間の避妊を要すること
④国際機関やアメリカの政府機関などの論文の引用やリンクが少ないこと
こうした点について、後日さらに詳しく調べて、書き込んでおこうと思います。
当ホームページ上の古い記事「ビタミンAと妊婦」(2000.11.1)です。
(3)「児童誘拐:古代からの病弊の新しい再流行」 Child snatching: A new epidemic of an ancient malady The Journal of Pediatrics 103:151,1983
当ホームページ上の古い記事「ビタミンAと妊婦」(2000.11.1)です。
(3)「児童誘拐:古代からの病弊の新しい再流行」 Child snatching: A new epidemic of an ancient malady The Journal of Pediatrics 103:151,1983
この論文には次のようなことが書かれています。
「親によって連れ去られ、その後所在が判明した18人の子どものうち、16人には次のうちの一つ以上の症状が認められた。精神的外傷、洗脳の後遺症、悲しみや怒り、連れ去った親との過度の同一化、連れ去った親への拒絶。これらの症状が認められなかった2人は、残された親との間で、電話や面会による接触が行われていた。」
「親によって連れ去られ、その後所在が判明した18人の子どものうち、16人には次のうちの一つ以上の症状が認められた。精神的外傷、洗脳の後遺症、悲しみや怒り、連れ去った親との過度の同一化、連れ去った親への拒絶。これらの症状が認められなかった2人は、残された親との間で、電話や面会による接触が行われていた。」
この論文には「古代の病弊」の例として、ギリシア神話のクレウサの話が出ています。父アポロは、ヘルメスに頼んで、母クレウサが見捨てた子イオンを連れ去って、神殿で育ててもらいました。また、父アポロは、別の母キュレーネーが生きているのに、子アリスタイオスを地球に連れ去りました。また、モーツファルトの魔笛は、子どもが誘拐された悲しみについて描写しているそうです。
(4)日本人による米国人拉致問題のゆくえ
Bachome が紹介していた日本語記事を読みました。しかしこれは、Bachomeがリンクするような良い記事ではありません。反対派による記事です。しばらくしたら、この記事へのリンクは消えました。
① この記事は、米国で父親が子どもの育児に関与する時間が、日本より長い理由を、「文化の差」であるとしています。これは誤りです。
例えば、BBC放送の「父親の生物学」の冒頭では、次のように述べています。
「1970年代には、父親が子どもとの活動に費やす時間は、1日に15分であった。現在では、それは、ほぼ2時間に増えている」。「新しい研究は、子どもの発育に果たす父親の役割が、これまで考えられていたよりも、はるかに重要であることを示している」。
「1970年代には、父親が子どもとの活動に費やす時間は、1日に15分であった。現在では、それは、ほぼ2時間に増えている」。「新しい研究は、子どもの発育に果たす父親の役割が、これまで考えられていたよりも、はるかに重要であることを示している」。
「文化の差」ではなく、「重要だからしている」ということです。日本にはそのことが紹介されていないということです。「知識の差」であり「政府の行動の差」であるということです。「文化の差」であると判断するためには、もっと周辺のことを調べて、詳しく論証する必要があります。「文化の差」であるとしているのは、単なる素人の思いつきでしょう。
② 「合意形成の困難さ」は、共同親権に反対する人たちがよく述べることです。実際に共同親権に移行した国では、その点について困っていません。アメリカの場合も、アメリカ弁護士会は、離婚に際しての養育計画書は、95%以上のケースで、当事者が合意したと述べています。当事者が合意できずに裁判所が決めたのは5%以下です。
この記事では当事者が合意するのは25%と述べています。アメリカ弁護士会の数字95%には、調停や、弁護士が間に入って合意に達するケースが含まれています。米国の養育計画書は、かなり細部の点も決められます。
子どもといる時間を増やすためには、学校や病院を決めるような権利は、簡単に譲るでしょう。
共同親権が導入された州では、「法的共同親権」は、すぐに裁判所によって採用されますが、「身体的共同親権」は、裁判所によってゆっくり採用されます。
子どもといる時間を増やすためには、学校や病院を決めるような権利は、簡単に譲るでしょう。
共同親権が導入された州では、「法的共同親権」は、すぐに裁判所によって採用されますが、「身体的共同親権」は、裁判所によってゆっくり採用されます。
日本の弁護士会が共同親権にあまり積極的でないのは、共同親権になると、当事者の争いが減って収入が減るからです。
③ この記事の著者は、米国では一旦決まったことが何年か後になってから再度決め直しになることがあると述べて批判していますが、それは日本も同様です。乳幼児と青年では、別の配慮が必要です。周囲の事情が変化する場合もあります。
③ この記事の著者は、米国では一旦決まったことが何年か後になってから再度決め直しになることがあると述べて批判していますが、それは日本も同様です。乳幼児と青年では、別の配慮が必要です。周囲の事情が変化する場合もあります。
この記事の著者には、離婚問題や、子どもの発達についての知識がほとんど無いように見えます。この著者のこれまでの活動領域は、離婚や発達とは関係ない分野です。重い問題を担おうとする姿勢が見えません。英語ができるだけの人であるようです。日経新聞社は、もっとしっかりした記事を書く新聞社ですので、少し驚きました。
(5)TED「結婚の知られざる真実」What you don't know about marriage
TEDにあった「結婚の知られざる真実」を見ました。この演者は作家です。この演者によれば、「ラブコメディを見る人は、離婚しやすい」とのことでした。
TEDにあった「結婚の知られざる真実」を見ました。この演者は作家です。この演者によれば、「ラブコメディを見る人は、離婚しやすい」とのことでした。
検索してみるとBBCニュースもそのようなことを述べています。ラブコメディは非現実的な期待を持たせるとのことです。BBCは「ウェディング・プランナー」もそのようなラブコメディの一つとして挙げています。この映画には、小児科医が出てきます。また、Timeも同じ話を伝えています。
私が最近見たラブコメディは、「プリティ・ウーマン」です。これは要するに大した努力もせずに、良い男と大金が簡単に手に入るという話です。これは「こんな夢が叶ったらいいね」というようなおとぎ話です。現実には有り得ないような話です。
パニック映画の主人公は決して死にませんが、現実の人間は死ぬので、死なないための努力が必要になります。また、現実の人間は、自分には分かりきったことでも、相手が知らないことは、いちいち言語化して、相手に伝えなければなりません。
「愛情あふれる関係が、さしたる苦痛や努力もなく、勉強もせずに、簡単に手に入って、その快適な状態が永遠に続く」と思い込むのであれば、それは誤りであって、離婚しやすいのも当然です。
(6)「親が子を誘拐するとき」When Parents Kidnap
これは「Out of Touch」(親子の関係が切れるとき)という本を書いた Greif による本です。ただし、もう一人の人との共著です。「Out of Touch」が非常に良い本だったので、この本を入手して、第1章と第5章を読みました。
これは「Out of Touch」(親子の関係が切れるとき)という本を書いた Greif による本です。ただし、もう一人の人との共著です。「Out of Touch」が非常に良い本だったので、この本を入手して、第1章と第5章を読みました。
著者は、「暴力から逃れることを理由とした連れ去りは許されない」と述べています(p140)。
離婚とは無関係に、暴力行為により親権停止になるのは、年に10人にも満たない人数です。また、連れ去り自体が、最も悪質な児童虐待です。公的統計においても、子どもへの身体的虐待を最も多く行うのは、別居後の母親です。また仮に暴力があったとしても、監視付きの面会交流をするとか、テレビ電話をするなどの対応を行えば良いのであって、親子の関係を切るような連れ去りは許されません。
また、「親による誘拐の歴史」の項目では、ソロモン王による大岡裁きのことが出ています。また、ギリシア神話のクレウスが出てきます。
(7)状況
離婚とは無関係に、暴力行為により親権停止になるのは、年に10人にも満たない人数です。また、連れ去り自体が、最も悪質な児童虐待です。公的統計においても、子どもへの身体的虐待を最も多く行うのは、別居後の母親です。また仮に暴力があったとしても、監視付きの面会交流をするとか、テレビ電話をするなどの対応を行えば良いのであって、親子の関係を切るような連れ去りは許されません。
また、「親による誘拐の歴史」の項目では、ソロモン王による大岡裁きのことが出ています。また、ギリシア神話のクレウスが出てきます。
(7)状況
共同親権や共同養育は、他の先進国ではすでに実現しているような事がらです。風俗や習慣や言葉が違う多くの国でも皆実現している事がらです。日本でも、どこか適切なある一点を軽く押すだけで、簡単に実現するのだろうと思います。反対派と小競り合いをして消耗している場合ではありません。効果が無いことは、何年やっても、効果がありません。活動の方向性について真剣に考えることが必要です。
私は「国民の多くが共同親権や共同養育を求めていることが世論調査で明らかになり、その導入が選挙の争点の一つになれば、実現する」と考えているのですが、どうでしょうか。