(1)情報の流れ
前に申し上げたように、映画2012で主人公の一家が助かったのは、幸運のせいもありますが、必要な情報が入手できたことも大きな要因です。カリフォルニアを含む世界の大半が近いうちに水面下に沈没するという情報と、中国の奥地で箱船が作られているという情報です。

主人公の男性は、立ち入り禁止区域に侵入することにより、ある情報を得ました。それは普通の人が持っていない情報です。チャーリーという男は、主人公の男性にそれを尋ねました。そうして、主人公の男性は、逆に、チャーリーの持っている情報をもらうことが可能になりました。

チャーリーは、人に直接尋ねるなどして情報を集め、さらにはそれを放送し、ネットで発表するなどして、発信しています。すると、逆に読者から情報が寄せられてさらに情報が集まります。

また、主人公の男性は、ロシアの富豪の運転手をしていたので、その子どもから情報を得ることができました。情報の流れに着目すると、この映画を興味深く見ることができます。

(2)知は力か
野口教授の本には、「グーグル時代の情報整理術」という本からの引用があり、「かつて知は力であった」と書かれています。この本を入手して読みました。これは、グーグルの元最高情報責任者によって書かれた本です。

「かつて知は力であった」というのは、「現代ではインターネットを通じて情報が非常に入手しやすくなっているので、単に情報を持っているというだけでは、かつてのように優遇されることはない」という意味です。知識(情報)が重要ではないという意味ではありません。著者は、情報を入手する技術、取捨選択して整理する技術、活用する技術の重要性を強調しておられます。

(3)「100歳までボケない101の方法
この本を始めとして、白澤卓二先生の新書を10冊ほど読みました。白澤先生の話の内容を3つに分けるとすれば次のようです。

①長寿遺伝子とは何か
②生活習慣病とは何か
③病気予防のための具体的な実践法は何か

白澤先生の主張は、科学に基づいたものであり、欧米の多くの研究を踏まえたものです。白澤先生の主張は、坪田教授の主張や、日野原先生の主張と一致しています。

白澤先生の言う健康法は、一つの知識というより、一つの態度です。その態度を身につけるには、3時間待って3分の診療を受けるような環境では、困難です。心から納得するには、本を何冊か読むような分量の解説が必要です。

白澤先生は、別の本で、健全な家庭を持つことの長寿への意義についても正しく指摘しておられます。

(4)日食
下は、私が撮影した写真です。太陽観察用のプレートを、デジタルカメラのレンズの前に貼り付けて撮りました。
目を凝らすとリング状に見えます。次は6月6日の金星日面通過を楽しみにしています。

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