(1) Planing for Shared Parenting 「共同の育児の計画」という文章を読みました。「離れて暮らす親のためのガイド」という副題が付いています。米国マサチューセッツ州の州政府機関による文章です。A4で23ページほどの文章です。以下のような文章がありました。
この十年で多くの研究が行われたので、別居や離婚が子どもに与える衝撃について、我々は、充分に理解することができます。研究により分かったことを用いて、子どもが必要とすることを理解してそれを子どもに与えることが可能になりました(p3)。
子どもが乳児であれば、両方の親と頻回に会うことが必要です。会う日時をなるべく固定的に決めておいて、子どものルーチンにする必要があります(p8)。
通常推奨されるのは、乳児と非同居親が週に数回会うことです。その親子交流においては、非同居親にも、子どもに授乳したり、離乳食を与えたり、子どもと遊んだり、子どもをお風呂に入れたり、子どもをなだめたり、昼寝や夜寝のために寝かせたりというような親の役割を果たす充分な機会が与えられなければなりません(p8)。
双方の親の間で、乳児についてコミュニケーションを行うことは、乳児が良い適応をするために必要不可欠です(p9)。
片親が、幼稚園児の日々の世話に、それまでは最小限しか関わってこなかった場合でも、週末を含む2~3日を子どもと共に過ごせば、子どもとの関係も保たれ、子どもを世話する技術も上達して行きます(p14)。
幼稚園児と、隔週の週末を一緒に過ごし、週半ばでの面会を1回行うことにより、うまく行っているという感想を持つ親もいます(p14)。
13歳から15歳の子どもは、親と過ごすよりも、友人と過ごすほうを好むことが多くなります。また自分の希望が軽視されると、腹を立てて怒ったりします。こうした思春期早期の子どもの行動は、親にとってやっかいですが、その行動には、両方の親と密接な関係を保ちながら自分の自主独立性を高めていこうとする機能があります(p18)。
13歳から15歳の子どもにとって望ましいのは、自分の時間の使い方について、それぞれの親と直接に話し合って交渉することです。また、双方の親にとって重要なことは、親同士で話し合って、子どもの安全と、子どもの行動の把握について、互いに確認することです(p18)。
(まとめ)
・ビジネスのときのような事務的な口調で相互にコミュニケーションを行って下さい。
・子どもを受け渡すときには、争いを引き起こすような発言を避けて下さい。
・食事の時間、勉強の時間、就寝時間などは、なるべく同じ時間にして子どものルーチンにして下さい。
・規則やしつけについて親同士でコミュニケーションを行い、子どもを統一的な方式で育てましょう(p22)。
・ビジネスのときのような事務的な口調で相互にコミュニケーションを行って下さい。
・子どもを受け渡すときには、争いを引き起こすような発言を避けて下さい。
・食事の時間、勉強の時間、就寝時間などは、なるべく同じ時間にして子どものルーチンにして下さい。
・規則やしつけについて親同士でコミュニケーションを行い、子どもを統一的な方式で育てましょう(p22)。
(2) Me, my kids and my Ex 「私と、私の子どもと、私の前の配偶者」という文章を読みました。オーストラリア政府の養育費部局による文章です。A4で53ページの文章です。
これもカラフルで、分かりやすく、ためになる文章です。この文章は、子どもの利益を強調しています。
子どもは、半分は父親から成り、半分は母親から成るので、両親の争いは、子どもを傷つけると述べています。また、別れた後も、親としての良好な関係を維持する必要があり、両親が協力すれば、子どもへ将来の正しい方向性を示すことができると述べています。
(3) Separation 「別居」という文書を読みました。オーストラリア政府による文書です。A4で16枚の文章です。
これも分かりやすくて良い文章です。以下のような文章がありました。
これも分かりやすくて良い文章です。以下のような文章がありました。
子どもは、両方の親からの変わらぬ愛情と支援を必要としています(p1)。
子どもが受けたショックを和らげようとして、休日に多くのお金を使ったり、外出して多くのお金を使ったり、高価なプレゼントをする必要はありません。あなたが子どもに与えることができる最も良いものは、あなたの時間と、あなた自身です。外出して多くのお金を使ったり、高価なプレゼントをするのは、通常は、あなたの後ろめたい気持ちが原因です。そうした散財は、子どもの役には立ちません(p11)。