(1)「The Joint Custody Handbook 共同養育ハンドブック」 という本の第一章「共同養育とは何か」を再度読みました。著者の Cohen 女史は、共同養育という言葉が知られていない頃から、自分の子どもについて、共同養育を実践してきました。

私は、以下のような文に注目しました。

「研究によれば、離婚前に両親の間に起きたことよりも、離婚後に両親の間に起きたことのほうが、子どもに大きな衝撃を与える。」

「研究によれば、親が離婚した子どものうち、その後の状態が最も良かった子どもは、親の離婚後も両方の親と密接な関係を維持した子どもであった。」

「離婚後に二つの家庭を行き来して育てられた子どもは、ティーンエイジャーになると、いろいろな理由により、同性の親と暮らすことを選ぶ場合が多い。」

著者によれば、共同養育には賛否両論があるとのことです。そして、共同養育を行っている親とその子どもの状態にも、いろいろな状態があるとのことです。共同養育が法律で採用されれば、それだけでハッピーエンドになるわけではないようです。共同養育をするにしても、良いやり方があるようです。著者は、後の章で、良い共同養育について説明しています。

日本のように面会の時間がごく少ない場合には、双方の親が、子どもの目の前で争うことは少ないでしょう。そうした状況で、面会の時間を増やすと、子どもの生活の問題点が明らかになるなどして、双方の親の争いが激化することが考えられます。争いを避けるために面会時間を極端に少なくしている日本の家庭裁判所の判断にも一理あるわけです。この点を解決する案が必要です。

争いの激化に対する解答も、やはり共同養育です。心からの協力はできない場合でも、適切に分担して子どもを育てるということは可能です。離婚していない夫婦の子育てに争いが少ないのと同じ状態です。実際、適切に行われる共同養育には、争いが非常に少ないそうです。

(2)「今正義の話をしよう」というハーバード大学の講義を2回分聴きました。です。1人の命を犠牲にして5人の命を救う話です。

野口教授の「実力大競争時代の「超」勉強法」を読んだところ、「VOAの Special English を早く卒業して、英語の講義を聴くのが良い」ということで、いくつかの講義が紹介されていました。その一つが、この講義です。

卒業したいのは、やまやまですが、レベルを上げても、私の語彙が急に増えるわけでもありません。今は、忘れる量と覚える量が釣り合って、安定した平衡状態になっています。勉強量を大幅に増やす必要があります。

昨日、読んだには、「趣味を英語化せよ」と書いてありました。それで国内の英字新聞へのリンクを作りました。これで、新聞を読む時間が英語化されるはずです。AsahiMainichiNikkeiYomiuri

(3)「Father and Child Reunion」という本のイントロダクションの部分を読みました。著者の Warren Farell 氏は、カリフォルニア大学医学部で心理学を教えています。

私は、以下のような文に注目しました。

①「知人の女性には、2人の女の子があり、姉は10歳です。その女の子たちの父親は、離婚して離れた所に住んでいます。2人の子どもは、学校と家で、教師による特別プログラムの補習を必要としていました。ある時その知人は、家を増築し、その増築した部分を「父の部屋」として、父親が来た時に、2人の子どもと過ごす場所にしました。それで父親は、訪問者の立場ではなく、本来の父親の立場に近くなりました。しばらくすると、その2人の子どもは、成績が向上し、オールAになりました。」

著者は大学の先生ですから、その知人もおそらくアカデミックな人なのでしょう。それで、親が離婚した子どもに何が必要かが分かるのでしょう。著者からの影響もあるかもしれません。

②「シングル・ファザーに育てられた方が、シングル・マザーに育てられるよりも、子どもの結末が良いのは、父親のほうが収入が良いとか、教育がよいとかの理由もあるけれども、最も重要なのは、社会や法の偏見を乗り越えて、子どもをうまく育てようというモチベーションが高いことです。」

「どちらがよいか」という比較は、相互の対立を招いて弁護士を喜ばせる危険思想です。「子どもには両方とも必要」です。しかし、どうしても片方と言うのなら、そうなるでしょう。

③「父親と子どもが一緒に過ごすのは、父親の権利というだけでなく、子どもの権利でもあります。財布としてではなく、パパとして。面会人としてではなく、親として。」

④「ノーマンメーラーは『法廷における妻の姿を見たことのない人は、本当にその女のことをよく知っているわけではない。』と述べました。」

⑤「男の夢は、お金を与えれば、愛を得ることです。」

この著者が書いた別の本「Women can't hear What Men Don't say」を入手しましたが、今のところ、挿絵だけ見て、積んであります。