昨日のNHK番組「クローズアップ現代」(親と子が会えない)を見ました。親子の絆ガーディアンのホームページに、この番組の放送予定が書いてあったので見ることができました。これは、以前に放送された「関西熱視線」の全国版であり、ほぼ同じ内容です。
関西熱視線では、棚瀬一代教授が解説しておられましたが、クローズアップ現代では小田切紀子教授が解説しておられました。小田切教授は、次のように述べておられました。テレビを見ながらメモしたものです。上記のページにも発言内容が詳しく書かれていました。
・子どもは、安定感の中にいて育つ
・子どもは、両方の親から愛されることが必要である
・両方の親を持つのは、子どもの権利である
・子どもは、同居親に気兼ねして、別居親とは会いたくないと言うことがある
・子どもの言葉を額面通りに受け取らない
・離婚後も父親と母親が責任を持って子どもを育てる必要がある
・欧米では、養育計画と面会計画を作らなければ離婚できない
・日本も共同養育とするのが良い
いずれの番組でも、親が離婚した子どもたちが本音を語り合っているサイトが紹介されました。ある人は、片親に会えないことで、片親から愛されていないと思いこんでいました。また別の人は、誰からも愛されないと思っていました。また、同居親からもいつ捨てられるか分らないと不安に思っていた人がいました。離れている親が自分をどう思っているかを知りたい人がおり、同居している親ともうまくいっていないと述べた人もいました。
子どもが別居親と充分に会わせてもらってないのなら、子どもと同居親との関係が悪くなってもそれは当然です。いずれ、欧米で明らかにされた知識が日本にも入ってきます。いずれ近いうちに、すべてが明らかになるのです。子どものために、子どもの権利を尊重する必要があります。冗談みたいで信じられないことですが、日本では家庭裁判所により、子どもの権利が全く無視されています。国連からも是正勧告が何度も出ています。日本の現状は、離婚産業がお金を得るために、夫婦に子どもの奪い合いをさせています。
NHKの当局者は、情報提供が仕事であり、当然、外国の状況にも目を向けているでしょう。欧米の常識を理解できるのです。そして、日本の問題点が分るのです。それで、こういう良い番組を作ることができるのです。こういう情報提供が、日本では裁判所や司法関係者から発信されているのではありません。日本では、裁判所や弁護士は、子どもの権利を守る砦ではなく、子どもの権利を無視する砦になっています。