本日放送のNHKテレビ番組「関西熱視線」を見ました。「離婚後の面会交流トラブル」という副題が付いていました。関西だけの放送であるそうです。「親子の絆ガーディアン」に番組の予告がありました。
 
この番組によれば以下のようでした。 
全国で1年間に行われる、面会交流についての調停・裁判は、年々増え続けて、年に7972件になっているそうです。
 
また調査によれば、離婚後に非同居親が子どもと交流を行っているには、全体の28.0%に過ぎず、全体の58.0%は交流を行っておらず、連絡が取れないのは10.8%であるそうでした。
 
棚瀬一代先生が解説をしておられました。面会交流は子どもの権利であると述べておられました。また、制度を変えて単独親権から共同養育、共同親権に移行する必要があると述べておられました。

また、ある父と子どもの月に1回3時間の面会交流が終わる場面が撮影されていました。画面には、ぼかしが入っていました。2歳の子どもは、パパと別れるのが嫌で、泣きじゃくっていました。

また、親が離婚した子どもが、本音を書き込むサイトが紹介されていました。「なぜ私は愛されないのか」とか、両方の親から捨てられる不安が書かれていました。

また、思春期から青年期にかけての長い間、父親と会わなかった女の子が紹介されていました。同居していた母親から愛されず、意見が合わなくて苦しんでいましたが、長い空白の後で父親と会って長時間の話をしたところ、自分の性格や考え方が父親とそっくり同じであることに気がついて、それで非常に楽になったとのことでした。

私は、以下のように考えました。
 同居親も、ひとつ間違うと、立場が逆になってしまいます。逆に月に3時間しか会えなくなる恐れがあるのです。だから、子どもと別居親との関係を、完全に断ち切ろうとするのです。親同士で、戦うことを強いられるのです。 こうした状態に対して、Greif は、「家計の蓄えとなるべきお金が、他の人のポケットに入る」と述べています。日本の制度には問題があります。
 
同居親は、子どもの意見をよく聞く必要があります。子どもの本音を聞いてそれに対処しなければなりません。同居親の利益と、子どもの利益は異なります。子どもの利益は、二人の親に育てられることです。片親との間を引き裂かれたら、後で子どもは恨みに思うでしょう。子どもは同居親に生存を握られており、無事に生き延びたいから従順に振舞っているのです。子どもの本心を聞いて、それを尊重しなければなりません。