以下は、「父と子のアメリカ連合」American Coalition for Fathers & Children (ACFC) のDr.. Linda Nielsen 氏が書いた文の訳です。
以下は、真偽表です。文末の数字は、引用文献の番号です。
(1)偽 親が離婚した後に、たいていの子どもは、父親と過す時間の分量に満足している。
真 親が一緒に暮らさなくなった後、大多数の子どもは、父親ともっと多くの時間を過ごしたいと
望んでいる。こどもは、共同育児を望んでいる(1-16)。
(2)偽 母親が充分なお金を持っている限り、子どもは、父親とほとんど、あるいは全く会わなくても
その代償を支払うことはない。
真 両親が一緒に暮らさなくなった後に、父親と過ごす時間が少なすぎる子どもは、父親が積極的な
関与を維持した子どもに比較して、生涯を通じて、父親が居なかったことによるトラブルを多く
経験する(1-17)。
(3)偽 たいていの離婚した両親や、結婚しなかった両親は、あまりに敵意が強いので、共同の
子育てをしたり、一緒に子どもを育てるプログラムから利益を得たりすることは、できない。
真 共同育児のプログラムに参加することにより、通常、親はもっと協力するようになる。強く
真 共同育児のプログラムに参加することにより、通常、親はもっと協力するようになる。強く
争うのは、カップルのうち、10~15%ほどである(18-22)。
(4)偽 共同育児は、乳児や幼児には適当でない。なぜなら、乳児や幼児は、夜間は、母親から
切り離すべきでないからである。
真 乳児も幼児も、いずれの親とも2、3日以上、切り離すべきではない。そして、いずれの親とも
夜を一緒に過ごすことができる(23-26)。
(5)偽 共同の育児をする時に、子どもの経済状態は悪化する。なぜなら、共同育児では、父親が
支払う養育費は減るからである。
真 共同の育児をする父親は、最も養育費を支払う父親であり、最も子どもに追加的な支出をする
父親であり、最も子どもの大学教育に支出する父親である(27,28,33,9)。
(6)偽 共同の育児は、良い母子関係よりも重要ではない。なぜなら、子育てについて、父親は
(6)偽 共同の育児は、良い母子関係よりも重要ではない。なぜなら、子育てについて、父親は
母親よりも、ずっとわずかな知識しかないからだ。
真 育児の仕方は、母親と父親とでは異なっているとしても、子どもの福祉に対して、父親は
母親と同等の貢献をすることができる(12,17,29-31)。
(7)偽 たいていの離婚した父親は、共同で育児をすることについて、興味を持っていない。
真 圧倒的大多数の離婚した父親は、子どもともっと多くの時間を過ごしたいと思っている。
もっと共同で育てたいと思っている(32-39)。
(8)偽 子どもは、双方の親の家に行ったり来たりしないといけないのであれば、共同の育児を
望んでいない。
真 子どもは、片方の親の家にだけ住むよりも、双方の親の家に住むことを望んでいる(2,10,40,41)。
(引用文献)
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