夫婦に必要なコミュニケーションの内容は、どのようなものでしょうか。
(1)ハーリ氏は、夫婦だけの時間が、週に15時間必要であると述べています。それは、他の事に気を奪われない時間であり、子どもと一緒にいる時間や、夫婦一緒にテレビを見る時間は、含まれません。
ハーリ氏によれば、それは「結婚生活に求める最も重要なもの」を相互に満たすために必要な時間であるそうです。
(2)BBCは、アサーティブネス(意見表明)について、次のように述べています。
「アサーティブネスについてよく学んだ人は、他人の利益のために自分が迫害を受けたり策略で動かされようとした場合に、怒ったり攻撃的になったりせずに、そのように扱われたことに対して効果的に対応することが可能です。
「アサーティブネスについてよく学んだ人は、他人の利益のために自分が迫害を受けたり策略で動かされようとした場合に、怒ったり攻撃的になったりせずに、そのように扱われたことに対して効果的に対応することが可能です。
明瞭で、落ち着いた、率直なコミュニケーションは、誰もが自分の立場を理解し迫害されていないと感じられるような人間関係を樹立するための手段として、大きな価値を持っている、とアサーティブネス教育では強調されます」。
(3)坪田教授は、コミュニケーションについて、次のように述べておられます(p81)。
「少しでも不満を表したり怒ったりすると、自分自身へのマイナスの影響がとても大きい。だから、自分のために、相手を怒らないように努めよう(p90)」。
「少しでも不満を表したり怒ったりすると、自分自身へのマイナスの影響がとても大きい。だから、自分のために、相手を怒らないように努めよう(p90)」。
(4)D.カーネギー氏は、「誤りを指摘しない」と述べています(p167)。理由の一つは、人は「他者から誤りを指摘されると、腹を立てて、意地を張る」からだそうです。
またカーネギー氏は、カール・ロジャースの言葉を引用しています。「他人を真に理解することが、どれほどむずかしく、どれほど大きな価値があるか、はかりしれないものがある」(p173)。つまり、相手の事情をよく知らずに、「誤っている」と決め付けている場合があるということです。
結婚カウンセリングなどにおいて、夫婦間の会話は「あなたは‥‥」のように話すのではなく、「私は‥‥」のように話すことが勧められます。「あなたは浪費家だ」と言うかわりに、「請求書を見て私は悲しくなった」と言った方が、事実に近くなります。何か事情があって購入したのかもしれません。
(6)Markman氏 は、デンバー大学心理学教授であり、「婚姻と家庭センター」の共同管理者です。同氏らが行っているPREPプログラムのうちで、最も効果があるのは、「話し手と聞き手の技法(動画①、動画②」)であるそうです。この技法では、一方が話しているうちは、他方は受容して聞くだけになります。反論せずに、相手の話を要約するだけです。
「Speaker Listener Technique 話し手と聞き手の技法」について、説明している講義が You Tube にありました。
相手を理解することが重要だということです。相手の事情(外面)と、希望(内面)を理解する必要があります。
(7)ロミオとジュリエットは、相手の事情が分からなかったことによる悲劇です。(リンクはラムによる要約です)。思いがけないことは、とかく起こるものなので、相手と充分に連絡を取り合うことが必要です。また、死んだふりして周囲の人々を欺くのは、あまりお勧めではありません。周囲の人に対する不誠実さと、相互の連絡不足が重なれば、悲劇が生じます。コミュニケーションの不足による悲劇です。デカプリオの映画は、英語が分かりませんでしたので、日本語字幕で見ました。
(8)罰
罰には、特別な効果があります。罰を与えられた者は狼狽し、取り乱します。精神的なショックが与えられた不快感を覚えます。単に「アメが減った」というようなことではありません。専制君主が、反対者を粛清するのは、反対が「賛成でないこと」以上の意味を持つからです。自分が抹殺されかねないような恐怖を覚えるのです。
罰には、特別な効果があります。罰を与えられた者は狼狽し、取り乱します。精神的なショックが与えられた不快感を覚えます。単に「アメが減った」というようなことではありません。専制君主が、反対者を粛清するのは、反対が「賛成でないこと」以上の意味を持つからです。自分が抹殺されかねないような恐怖を覚えるのです。
罰を与えるのは、子どもが火遊びをして言い聞かせても火遊びを続けるような、限られた状況だけに限定しなければなりません。子どもを愛する親なら、子どもが火遊びで死なないように、子どもに罰を与えることでしょう。
(9)幸福感
相手と自分の幸福感は、重要なことです。雨崎良未氏は、論文を検索した後に、幸福感を得るには次の2点が重要であると述べています。
その1:良い人間関係にあること
その2:お役に立てた感があること
坪田教授は、「ごきげん」になるためのコミュニケーションについて説明しておられます(前掲書)。
楽しさは、全てに優先することです。後楽あっての先憂です。
相手と自分の幸福感は、重要なことです。雨崎良未氏は、論文を検索した後に、幸福感を得るには次の2点が重要であると述べています。
その1:良い人間関係にあること
その2:お役に立てた感があること
坪田教授は、「ごきげん」になるためのコミュニケーションについて説明しておられます(前掲書)。
楽しさは、全てに優先することです。後楽あっての先憂です。