高校の頃、私は「その種目でそいつに勝つ」ことを、ひそかな目標にしていました。例えばテニス部の人にテニスで勝つということです。もちろん、普通ではそんなことは不可能です。

ただ体育の授業の範囲内で、試合形式になったときに、ダブルスで勝つのは、不可能ではありません。テニス部員の相方は、運動神経の悪い人でした。私は、運動神経の良い相方と組んで、最強チームでした。私が弱い玉をやや手前に落として、相手が打ち返してネットに引っかかるという作戦が有効でした。

ラグビーの授業では、ラグビー部員が、相手チームに一人いましたが、フルバックでした。ボールが、ラグビー部員に渡る前に、ひ弱なやつに渡った時に、ボールを奪い取るのです。奪い合いになったときに、肩をこじ入れると、容易にボールが取れます。

剣道の授業では、剣道部員と1対1で試合になりました。私は一計を案じて、素早く、次から次へと打ち続けました。竹刀を振り下ろすふりをして、途中で向きを変えて、違う方向から小手を狙ったりしました。1分間で4本くらい取れました。

こうしたことが可能であったのは、彼らが進学校の青白い秀才であり、私のようにすぐむきになって勝とうとしないからです。彼らがスポーツをする目的は、勉強の息抜きのためであり、健康のため、チームワークを養うため、礼儀を学ぶためなのです。


現在私は「その職業でそいつに勝つ」ことを目標にしています。もちろん、普通ではあり得ないことです。

私は、ウィキペディアの「虫歯」の項目に、次のように書きました。「ブラッシングに際しては、必ずフッ化物入り歯磨き剤を使用し、フッ化物を口腔内に少し残す工夫をする(例えば一度磨いた直後にもう一度磨く。二度目は口すすぎをせずに吐き出すだけにする)。6歳未満の子どもに対しては、親が必ず監視し、ごく少量(直径5mm未満)の歯磨き剤を使用する」。

これは、虫歯の予防については、日本の歯医者よりも私の方が上であろうという意味です。私は以前、虫歯の予防についてリンク集を作りました。私の主な根拠は、欧米の歯科大学や、アメリカ歯科医師会による情報です。

私は、ウィキペディアの「離婚」の項目に、次のように書きました。「子どもの権利は、日本では裁判規範とはされず、裁判所によって無視されており、国際機関から再三勧告を受けている[文献44]。欧米の家族法は、離婚に際して、子供と両方の親との親子関係を維持することに主眼があるが[文献45][46][47]、日本の民法は、子供の奪い合いを招き、夫婦の対立を導いて、子供と片親との親子関係は、結局切れることが多い」。

これは、子どもの権利について、日本の弁護士や裁判官よりも、私の方が上であろうという意味です。私の主な根拠は、国連、ユニセフ、欧米の政府機関、欧米の大学です。

ウィキペディアの「たばこ」に、何か書き込んでも、しばらくすると消されてしまいます。たばこ業界の人は、健康への悪影響を認めてさえいません。

他の業種も同じことです。

その業界の人よりも、私の方が上になってしまうのは、その業界の人が、自分達の近視眼的な利益だけを考えて、多くのお客様の利益を軽視しているからです。日本では、こうした反社会的なことが、可能なのです。大事なお客様との信頼関係は、成り立つのでしょうか。相手の恨みを買わないのでしょうか。

私は、予防について勉強しています。その職業でそいつに勝つことがあり得るのです。