長寿遺伝子をオンにする生き方」という本が最近出版されました。著者は、順天堂大学加齢制御医学講座白澤教授です。白澤教授も、多くの慢性疾患で薬は不要であると考えておられます(P51)。

食事にについても、カロリー制限を勧めておられます。具体的な方法は、目的により異なります。
(1)平均寿命を1.4倍に延ばすため
(2)脳の老化を遅くするため
(3)筋肉老化が心配な場合

(1)カロリーだけを制限する(P27)。
(2)①カロリーを制限する(P96)。
   ②高脂肪食を避ける。
   ③地中会食を常食する。オリーブオイル、果物、野菜、豆類、穀類、魚類が多く、アルコール、肉類、乳製品は、ほんの少し。
(3)食事の基本は、肉と魚を1:1(P159)。 

いずれにしても、総カロリーを制限するのは、有効であるようです。「糖尿病でなくても糖尿病食を実践する」というような、栄養バランスを考慮した食事法は、不要のようです。

薬をやめる場合に、一番問題となるのは、食事の内容です。生命を危険にさらすようなダイエット法も数多くあります。安全で有効な食事法をどうするかが、一番の関心事です。

「総カロリーだけを制限する」というのも一つの方法だと考えて、私はしばらくの間、自分で試してみようと思っています。総カロリーだけを制限して、食事内容は、その時に食べたいものを食べるということです。