全日本断酒連盟の機関紙「かがり火」最新号(2008.11.1)の西川京子准教授によれば、以下のようです。
「心理学者のオファードが、アルコール依存症の男性が入院治療を受けた後の治療予後について研究したところ、夫婦の絆が強い場合には断酒は順調であるが、夫婦の絆が弱い場合には入院治療を受けても効果は上がらないことが判明しました。オファードが絆の弱い夫婦の共通点を調べたところ、それは、妻の夫への嫌悪感でした。それは、過去の不幸な結婚生活へのこだわりであり、これからの結婚生活への悲観とあきらめなのです」。

同准教授によれば、断酒しただけでは、その夫婦の不幸が解決しない場合も多くあるとのことです。

健全な夫婦関係を樹立し維持するのは、一つの技術です。万人が習得すべき、人間関係における一つの重要な技術です。例えばアメリカ合衆国の政府機関である「国立健全な結婚情報センター」では、万人がその技術を習得するための情報提供を行っています。以下は、その一部分を私が訳したものです。
http://www.geocities.jp/rbnmd238/healthy10-1

その他、健全な夫婦関係を樹立し、維持するための情報を提供する政府組織や民間組織が米国にあります。
http://www.acf.hhs.gov/healthymarriage/
http://www.smartmarriages.com/index.html

日本には、こうした情報を詳細に提供する機関は、今のところ見当たりません。