米国国立家族回復センターNFRCの「子どもに焦点を当てた意思決定」という文章を訳しました。
子どもに焦点を当てた意思決定
あなたが家族とあなた自身に与えることができる最も重要な贈り物
あなたが家族とあなた自身に与えることができる最も重要な贈り物
子どもに焦点を当てた意思決定は、別居、離婚、再婚の過程の途上にある子どもの健康と幸福にとって、決定的に重要なことがらです。毎年、私たちは1000組以上の親に関与します。親たちの熱意は、子どもが必要とすることに焦点を当てて、結婚生活に対する怒りや痛みを取り除くことを目的としています。そういう親たちの熱意に私たちは動かされます。親は、子どもがそれぞれの親を愛することを許し、責任と愛情を持って子どもの育児を続け、子どもの育児について継続して互いにコミュニケーションを取り合います。
その結果、そうした子どもたちは、自分の感情に対処することが可能になり、心の傷が治り始めるのです。そして、子どもたちは、親やその他の家族との関係を維持し、改善させることができるようになるのです。そしてそれは、子どもの心の傷が治る過程と、長期にわたる精神的な健康にとって、決定的に重要となるステップなのです。
自分たちで意思決定をすることをあきらめて、全く知らない人(弁護士や裁判官)に意思決定をゆだねる親も多くいます。私たちは、そういう親にも関与しています。法律関係者には、多くの有能な専門家がいるのですが、実際のところ、子どもに対して、生活が全く変わるような決定をする時間とエネルギーを注ぐことができるのは、親だけなのです。弁護士と裁判官は、家庭の紛争に巻き込まれた子どもに対する決定を行うに際して、しばしば心の痛みを感じます。家族法は厳密科学ではありませんが、多くの裁判官が率直に認めているのは、子どもが必要としていることを、親のようには知ることはできないということです。多くの議論点は、多種多様な、いろいろなレベルで解釈することが可能です。しかも、関与する子どもに損害を与えるような誤った解釈がしばしば行われているのです。
さらに、毎日多数の家庭問題が、裁判所に持ち込まれるので、決定を下すに際して、裁判官はその家族の置かれる状況を詳しく把握する時間がありません。親は自分たちでは決めることができず、裁判官に決めてもらうことを望んでおり、子どもの権利のために裁判官に協力しようと思っています。そういう親のために、物事を決めなければならないのはストレスであり、ある裁判官は次のように述べています。「私は、神のように振舞っています。大きな損害を与えるかもしれません。決定を下す前には、私はいつも寝られません。私の胃は痛みます。後悔の中で、私は誰かに元気を与えられたら良かったのにと思います。」(「子どもと親、州と法律と政策読本より」、1994年、6ページ)
離婚した親が、離婚による法的、精神的、経済的な問題を抱えるのは、通常のことです。これらの問題は、ただでさえ困難なこの時期に、対立を作り出します。しかし、親がこの問題を生産的な仕方で対処して、治癒の過程を妨げない方法があります。それは、親と子どもが、未来に対して焦点をあてて発展してゆくために始めるべき方法です。
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