はじめに

<全ての栄養素が必要です>

我々は、栄養を外から補うことによって生きています。自分の体内で合成できる栄養素もありますが、多くは合成できないので食事から取り入れる必要があります。これが必須栄養素です。必須アミノ酸、必須脂肪酸の他に、ビタミンや微量元素なども、必須栄養素です。

必須栄養素は、一つでも欠乏すれば欠乏症を起こします。その一つが全く0であれば、死亡する場合もあります。体にとって不可欠な栄養素は、食事として必要な分量だけ摂取しなければなりません。この事情は、食事療法を行っている時でも変わりません。もちろん、過剰症を起こしている栄養素があれば、一時的に摂取量を減らすことは、有り得ることです。

厚生労働省は、主要な栄養素について、栄養所要量を定めています。全ての必須栄養素についても、体の必要とする量はあるわけです。

この事情を、ドベネクのアミノ酸桶は、視覚的に説明しています。アミノ酸だけでなく、全ての必須栄養素についても同じです。植物の収穫量について、リービッヒの最少律があります。同じような内容を説明しています。

私は、約1年前のある日に、自分が食べる物の重さを全て計って、摂取する栄養素の量を計算したことがあります。そして栄養所要量と比較したところ、いくつかの栄養素で不足していました。対策をどうしようかと考えているうちに、風邪を3回引きました。ダイエットに問題があるということです。

食事療法をすれば、しない場合より健康にならなければなりません。風邪も引かず、空腹感もなく、体調は良く、頭も冴えるということでなければなりません。風邪を3回引くというのは、栄養法が間違っているということです。おそらく、不足している栄養素をさらに減らしたということでしょう。

不足していると思われる栄養素の摂取を増やしました。具体的には、野菜と果物と牛乳の摂取を増やしました。それ以後は風邪も引いていません。あまり空腹感も感じていません。