(続きです)
青色発光ダイオードを発明した中村教授は、企業を200億円以上儲けさせたのに、企業から貰ったお金は2万円であったそうです。そんな企業に忠誠を誓っても無駄というものです。自己を磨いて、自分の価値を高めて、より良い仕事の獲得を目指さなければなりません。それには、勝間氏の手法が大いに参考になるでしょう。
ところで多くの人は、2回も離婚をしません。離婚するのは7組に1組くらいですから、2回離婚するのは少数派です。また多くの人は勝間氏ほど有能ではないでしょう。多くの人は、子どもや夫と多くの時間を過ごします。夫や子どもと一緒にいる時間は重要です。また多くの人は、井戸端会議などにより、同じ境遇の人と情報交換を行っています。言語的にも非言語的にも、情報を収集しています。そして家庭の運営について学んでいます。勝間氏も「多くの人の考えは案外正しい」と述べておられます。正しい運営方法を習得しているということです。情報収集の密度は希薄ですが、離婚業者が書いた離婚の手引書を読むよりも健全です。
多くの人がするように、夫との間にコミュニケーションを行い、子どもの遊びに付き合い、子どもの疑問にいちいち答えていれば、時間はいくらあっても足りません。多くの人はそうして暮しているのだろうと思います。
主婦がにわかに勉強を行ったとしても、難しい資格が簡単に取れるわけでもなく、高い競争倍率を勝ち抜いて給料の多い職に着けるわけでもありません。現状は、多くの人にとって、それなりに最善を尽くした結果でもあるのです。