勝間氏の本を読んでいます。勝間氏の本は、計5冊読みました。同氏の良い習慣をいろいろ取り込んでいるところです。同氏には深く感謝しています。読書は著者との対話であり、テニスの試合のようなものです。私が5点取る間に同氏は100点取りますが、負けたら勝者から学べば良いわけです。
以下は、その5点の内容を書いたものです。
以下は、その5点の内容を書いたものです。
(1)勝間氏は時速30キロも出る自転車で都心を移動しているとのことです。ヘルメットをかぶっておられますが、あまりお勧めではありません。自転車は危険だからです。グーグルの地図を見れば分かるように、ヨーロッパの都市は公園や緑が日本よりずっと多くあります。先輩の話によれば、ヨーロッパの都市は、自転車や歩行者のための配慮が日本より行き届いているそうです。欧米では政府機関による事故分析が行われ、環境に対する提言も行われます。日本では組織的な事故分析は無く、運転手のミス(犯罪)にされるだけです。事故が1000件あった時に、環境がわずかでも悪いと認定されるのは、日本では、おそらくゼロであるはずです。自転車にとって非常に危険な状態が放置されています。勝間氏はこのあたりの事情を知らされること無く、ヨーロッパやアメリカの最先端の人を真似しているのだろうと思います。
また、自転車に乗っているときに、外界の音を遮断しながらイヤホンで英語の勉強をするそうですが、それは危険きわまりない行為です。同氏は自転車事故に遭う前にお金持ちになりましたが、それは同氏が幸運だったということでしょう。
(2)読売新聞によれば、同氏は2回離婚しておられるそうです。現在は3人目の夫であるようです。同氏が最初の離婚を決意したころ、離婚について情報を収集しても、適当な本が無かったであろうと思います。離婚の仕方を書いた本しかなかったでしょう。現在においても、日本の弁護士のサイトを見ても、夫婦関係にアドバイスするようなコンテンツのあるサイトは見当たりません。日本の離婚制度自体も夫婦を敵対させるようにできています。弁護士は、お客同士が敵対すればするほど儲かるのです。弁護士の書いた本を読んでも夫婦円満のための知識は得られず、離婚の後押しをされることになるでしょう。情報収集にあたっては、情報提供者の意図、情報提供者の利益を吟味する必要があるのではないでしょうか。
この点について、野口教授は、次のように述べておられます。
「産業として成立するビジネスであれば、一般的に「供給者の論理」が支配的になる。学ぶ側としてはその論理を見抜き、それに陥らないように注意する必要がある」。(超英語法)
「産業として成立するビジネスであれば、一般的に「供給者の論理」が支配的になる。学ぶ側としてはその論理を見抜き、それに陥らないように注意する必要がある」。(超英語法)
「仲の良い夫婦と、離婚する夫婦はどこが違うのか」とか、「夫婦はどのような条件を満たさなければならないのか」というような点について、科学的な批判に耐えるような調査・研究は、1980年以後のアメリカで始まっています。また、「親が離婚すると子どもはどのような影響を受けるのか」、「それを防ぐにはどうすれば良いか」という点についても、そのころアメリカで科学的な研究が開始されています。
こうした研究の成果は、同氏には間に合わなかったのだろうと思います。同氏が主催するムギ畑のリンク集にも、この2点に関係するサイトは無いようでした。
勝間氏の本の文末にある「お勧めする本」のリストのうち、夫婦に直接関係するものは「結婚のミステリー」だけです。さっそく取り寄せて読みました。「自分が変えることができるのは自分の行動だけだ」ということを丁寧に説明しています。また、終わりのところで、男女の感じ方の差を、主観的に正直に書いています。悪い本ではないけれど、「夫婦関係の維持に何が必要か」という問いに直接答えるものではありません。