人間を幸福にしない日本というシステム」という本によれば、日本は浮動しているのだそうです。確固たる方針により行動するのではなく、その場の状況により修正を繰り返しながら進むということです。

浮動にも長所はあります。関係者の意見を取り込むので、関係者の意見は尊重されます。また新たな事態が突発しても、それを取り込んで対応できます。

当然、欠点もあります。
モラルハザードを起こしやすいことです。消費期限が切れれば、肥料にしかなりませんから、経済性の面で強い圧力がかかります。「絶対に消費者を騙さない」という強い決意が必要です。一旦信用が失われると、再起できないこともあります。

またタバコの習慣性など、一度悪癖が付いてしまえば、元へ戻すことは容易ではありません。

少しの浮動でも、大きな損害をこうむります。今の日本では、まさにちょうど、そういう点が問題になっています。