親が離婚した子どもは、心に大きな打撃を受けます。その打撃は、時間が経つにつれて、拡大してゆきます。

次のリンク先は、台湾のある雑誌の記事です。やや重いサイトです。
http://www.taiwan-panorama.com/jp/show_issue.php?id=200759605006j.txt&table=5&cur_page=1&distype=text

You Tube に、この「母さんの言うことを聞こう」という歌があります。
http://youtube.com/watch?v=WRvdfMKS2_w


「早く大きくなりたい」というのは、親が離婚した子どもが共通して抱く感想であるようです。事態を把握して理解したいということでしょう。早く大人になるための手段として子どもが思いつくのは、酒やタバコや不純異性交遊です。しかし、周杰倫さんは、教師だった母の言葉により、通常の学業や芸術の勉強に励んで、逆に大きな飛躍を遂げました。
周杰倫さんのお母さんは、芸術の教師であったそうで、知識を学ぶことの大切さ、芸術が人間の精神を成熟させることを知っており、それを周杰倫さんに伝えたのだろうと思います。例えば、日本人はゴッホが好きですが、それはゴッホの人間愛と誠実さを読み取るからでしょう。

周杰倫さんの体験は、逆境をはね返した優れた体験であり、実践です。それが表現されているこの歌は、人類に対する貢献と言えます。確かに、この歌は最高峰の歌です。

しかし、歌は所詮は歌です。一人の感想です。真実を積み重ねた科学ではありません。「親が離婚した子どもは、同居親の言うことをよく聞くように」などと、ユニセフは言っていません。子どもの権利条約は次のように言っています。「親が離婚した子どもの言うことを、関係者はよく聞くように」。そして、定期的な面会や育児の分担が勧められています。また、子どもに事態を説明することも必要です。それより先に、夫婦は、家庭を円滑に維持運営するのに必要な条件を学んで実践し、離婚しないことです。

それにしても、リフレインの部分は、対の構造があり、韻を踏んでいるようです。話(ファ)と髪(ファ)が同じ音です。高校で習った漢文のようです。
      国破山河在
      城春草木深 とか
 
      挙頭望山月
      低頭思故郷 を習いました。
中国語の歌は、現代でも、あの漢文の世界の続きなのでしょうか。