| 維持管理のための検査基準 |
ある遊園地は、維持管理のための検査基準を守っていなかったそうです。それで、死亡事故に結びついたとのことです。そういう基準は、守るべきです。遊園地の担当者は、金属疲労にかんする専門知識を持っていないでしょうから、そういう外的な基準に頼る必要があります。長年にわたって事故が起きていないことは、基準に従わない理由にはなりません。また、基準の存在自体を知らない場合でも、責任者が探し出す必要があります。
ところで、タバコによる癌で死亡する人は、日本で年間に10万人もいます。タバコ対策の国際的な標準的な施策を行う必要があります。政府のレベル、地方自治体のレベル、企業のレベル、個人のレベルで、守る必要があります。例えば青少年に対する組織的な禁煙教育は、日本では行われていません。
個人のレベルでも、例えば国立がんセンターの「癌を予防する12か条」のような基準を守るのがお勧めです。周りの人が守っていなくても、生まれて以来大病をしていなくても、守るのがお勧めです。
Slovicという人は、危険への認識について研究し、「事故の危険は過大評価される」と述べています。逆に癌の危険性は、過小に評価されます。危険性の度合いが、何桁も違います。科学的な、合理的な危機管理が必要です。