
| 貨幣価値 |
私は、小学生の時に、わずかな枚数の切手を集めていました。若戸大橋開通記念の切手を持っていました。若戸大橋の切手は、50円くらいで買ったはずです。最近、10円切手100枚を約1000円で購入したところ、写真のように若戸大橋開通記念の切手が入っていました。
今、定形郵便は10円ではなく80円になっています。当時アンパンを10円で買いましたが、現在は90円くらいです。物価が10倍くらいになっており、貨幣価値が10分の1に下落しています。
45年前に、(今の貨幣価値なら)100円であった切手が、今は10円になっているということです。価値が9割も減っているということです。
45年前に、(今の貨幣価値なら)100円であった切手が、今は10円になっているということです。価値が9割も減っているということです。
日本の預金残高は900兆円くらいです。世界の長期金利は年に5%ほどですが、日本の長期金利はほとんど0%です。預金残高の5%にあたる年45兆円分は、銀行の利益になっているのだろうと思います。巨額の利益です。過去の不良債権などは、些細な問題なのでしょう。
野口教授によれば、日本は円安に誘導されています。それにより、輸出産業は外国企業との競争において有利になり、売り上げが伸びて利益が増大します。しかしながら、国内の資産は、円安により購買力が低下します。価値が目減りするわけです。900兆円もある預金も、価値が目減りしています。いま円安で円が3割ほど目減りしたとすれば、270兆円も減った計算になります。トヨタ自動車が、一人勝ちで2兆円の利益をあげたとしても、あまり意味が無いでしょう。
http://www.noguchi.co.jp/essays/?p=30#more-30
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政府や地方自治体や大企業は、多額の借金を抱えています。支払い負担を軽減する目的で、今後インフレが招来されるかもしれません。インフレで貨幣価値は下がります。元本の価値も下落するわけです。
年金は、いま一つ当てにならないので、生活を切り詰めるなどして、老後のために少しでも貯金を増やしておこうとしても、預金の価値は、今後目減りする可能性があります。
自衛が必要です。