海外赴任と予防接種

海外へ赴任する人の予防接種をしています。

以前は、東アジアや東南アジアへ赴任するにあたって、コレラ1種類だけ希望するような人が多くありました。「コレラの予防接種はあまりお勧めではありません。他にお勧めの予防接種があります」と申し上げるのですが、「会社の命令ですから」ということで、コレラの予防接種だけを行うようなことが何年か続いていました。

しかし、この1~2年は、正しい予防接種スケジュールを持って来られる人が出現し、また、スケジュールを相談して下さる方も出現しています。そして、海外から持ち込んだ狂犬病により国内で2名が亡くなってからは、渡航予定の人は、正しい予防接種スケジュールについて関心を持つようになっており、その結果、全員が正しい内容の予防接種を受けるようになっています。

こうした変化は、当地だけでなく、日本国内でも広く生じていると推測されます。現在、狂犬病の予防接種の注射液は、品切れで入手困難です。最近、急に入手困難になりました。

赴任先の国名ごとに、どのような予防注射をすべきかについては、検疫所のホームページで情報を得ることができます。また、検疫所は電話で予防接種について質問すると、担当の方が教えてくれます。

単身赴任でなく、家族で滞在する場合もあります。最近は、インターネットで情報検索を行っている人もかなりあります。

予防注射について、情報提供を行っている機関は、以下のようなところがあります。