| タミフル |
今年も、インフルエンザの流行する季節となっています。
インフルエンザの患者さんには、タミフルを処方しています。ぜひタミフルを服用するようにお勧めしています。タミフル服用による異常行動が報じられていますが、これはタミフルによるものではなく、インフルエンザの脳炎によるものだと考えられています。日本のいくつかの症例については、アメリカの政府機関にも報告されており、そのような結論になっています。日本の厚生労働省の結論も同じです。欧米の薬の検定は、非常に厳格であり、信頼できます。また、これまでWHOやアメリカの政府機関は、薬に問題があるときには、いち早くそれについて広報を行っています。
日本の場合、正確な情報をいち早く流しません。黙っています。血液製剤の時も、そうでした。国民の利益より製薬会社の利益を優先しているということです。現在もそうです。だから、人々は疑心暗鬼になっているのです。
肥満の治療についても同じです。納豆を食べるとやせるとテレビが放送すると、スーパーで納豆が売り切れました。厚生労働省が信用されていないということです。重要な情報提供が行われていないということです。肥満の治療には糖尿病が無くても、糖尿病の食品交換表を使うことができます。ただし、具体例として記載されている1600カロリーというのは、栄養所要量より少ない値です。
糖尿病の食品交換表を熟読すると、清涼飲料、菓子パン、菓子などについて、次のように書かれています。「これらの食品はさとうを多く含むので、血糖や血液中の中性脂肪が高くなりやすいなど、糖尿病の治療上好ましくありません。できるだけ飲食しないように心がけるべきです」。たぶん、砂糖を含む食品を販売している会社が、厚生労働省のそうした情報提供を許さないのだろうと思います。
日本では、政府機関が、正確な情報提供をしないので、人々は疑心暗鬼になり、不安に思っているということです。言葉の壁が厚いので、英語圏で起きていることが分からないのです。