学校におけるいじめ対策

私は、この問題の専門家ではありません。身近にいじめられている子どもがいれば、次のように言うだろうということです。

クラスの人間関係には深入りしないのがお勧めです。クラスの人は、たまたまそこにいる人だと考えるのが良いです。勉強をする場合も、クラスでの順位を気にせずに、受験生全体での順位を考えるのがお勧めです。
私の場合、中学でも高校でも、自分のクラスをあまり気にしていませんでした。中学のクラス会に1回だけ出席しましたが、「あれ、ホリオは、うちのクラスだったっけ」と言われました。私にも帰属意識は、ほとんどありません。

多くの生徒が受ける実力テストの成績が、本当の成績であると考えていました。自分のクラスでは、担当の先生による出題のクセによって、成績には誤差が生じます。受験生全体での位置だけ考えるのがお勧めです。

もし、いやなやつがいたとしても、我慢して触らないでいれば、たたりは少ないでしょう。

また、可能な限り、進学校に行っておけば、いじめは少ないでしょう。勉強では、実力だけが問題であり、自分の努力次第で、いくらでも未来は開けます。懸命に努力すれば、その努力は、次の入試で報われます。努力しない連中は、合格しないので、挑戦さえできないでしょう。遠くにいる努力しない連中を、ルールに従って、間接的にいじめているということです。身近な連中とトラブルを起こしているヒマはありません。

もちろん、学業成績を上げることだけが唯一の価値ではありません。社会に出てお金持ちになることでも良いし、学者になってよい研究をして社会から尊敬を受けても良いし、芸術的価値の高い作品を製作することでも良いわけです。しかし、学校にいるうちは、学業に専念するのがお勧めです。例えば国語では正確な読み取りの仕方を学ぶわけで、それはどの分野に行っても必要なことです。

私の記憶によれば、土居健郎教授は、雑誌の対談で「いじめられたら反撃せよ」と述べておられました。

最近、出版された「いじめを粉砕する9つの原則」では、「自殺する前にいじめっ子を殺せ」と書いてあります。穏やかではありませんが、全ての親の気持ちでしょう。自分の方が、はるかに大切です。

また、逃げ出すという手もあります。転校するということです。

ところで、医者というのは良い職業です。当然の義務は果たさなければなりませんが、常に人のために献身していれば、人々から批判を強く受けることは、より少なくなります。

職場でのいじめ対策

職場でいじめを受けることもあります。住宅ローンなどを抱えて辞められない状況でいじめを受けることもあるでしょう。

それに対する常識的な対策は、身近に味方を作ること、社外にも味方をつくること、適当な上司に相談することなどです。特に重要と思われるのは、自分の価値を高めておくことです。懸命に努力し、深く勉強して、お客さんのために献身する人は貴重です。簡単にリストラされることもないでしょう。

労働市場における自分の価値を高めなければなりません。転職の労働市場で引っ張りだこであるのなら、いじめを受けるような職場に居る必要もないのです。さっさと職場を変えれば良いわけです。

今後長期的には、ますます賃金格差は拡大するでしょう。貿易により、発展途上国の人々と競合するようになります。「全体の1割の人が1000万円を超える収入を得るが、9割の人が300万円以下の収入になる」という予測もあります。貧しさへの対策を真剣に行う必要があります。