株も他のギャンブルと同じように健康障害要因になり得ます。

医師のどじつきさんは、株もやっておられたようです。どじつきさんは、肺がんで亡くなっておられますが、立派な医者でした。なお、肺がんは4種類に分類されています。タバコと関係がある種類の肺がんもありますが、タバコと関係の無い種類の肺がんもあります。
http://www2.inter-pro.ne.jp/~ina/

株についての野口悠紀雄教授のお考えは次のようだろうと思います。「現在の株価には、現在までの全ての情報が織り込まれている。将来は、偶発的にしか変動しない。未来は予測できないので、株価は予測できない。ただし経済は少しずつ発展するので、それにつれて株価も少しずつ上がる。ファイナンス理論で分かっているのは、株価が予測できないということだ。インサイダー取引をすれば、株により儲けることができるが、それは犯罪である」。

野口教授の約半年前の記事です。
http://www.noguchi.co.jp/archive/diary/dr_060729.php

最新号の週刊新潮で、野口教授はバブルの頃を振り返っておられます。日本がバブルのころ、「これはバブルである」と警告しない経済学者がいれば、それは勉強不足の人か、正直でない人でしょう。もちろん、野口教授は警告しておられました。

株を買うのに使うお金は不要不急のお金でしょう。だから無くなっても多分問題ないのでしょう。信用取引をしたり、借金して株を買うようなことをすれば、危険が大きくなります。

「蓄えがどのような形態であれば最も安全か」という問いの答えとして、蓄えを分散して、合理的な額の株を持つことは必要でしょう。また、リスクを回避するために、例えば円安に強い株とか、不況に強い株を持つようなことも必要かもしれません。

しかし、お金儲けのために株を買うのは、あまりお勧めではないと思います。大きな損をする可能性もあります。なにより、他のギャンブルと同じように、お金の増減に熱中して、日々のつらい努力を続ける気がしなくなる危険性があります。偶然の変動に一喜一憂して、勤労意欲を減らす危険があります。

宝くじに当たった人に、宝くじの当たり方を聞いても意味はありません。株についても、意味があるのは、学問的な方法です。野口教授に学んで、幸運を期待して株に熱中するのではなく、地道に勉強をしようと思います。