がっつり
マッサージを施される。なんか見せてはいけない大食い選手権の裏側みたいな状態になりながらも、なんとか制限時間をキープしてエイドを出る。
「この右足首、怪我してリハビリとかちゃんとしなかったでしょ」
施術されながら言われた言葉だ。本人も忘れていたが、確かに大学生の頃酷い捻挫をしてそのまま放置してた事があったっけ。それが常に痛みで悩まされる原因だったとはな…。後悔してももう治すことは出来ないのだろう。
しかし、今はそんな事はどうでもいい、スイーパーという与えられた役割を全うすることこそがデビルの使命なのだ。
「どらちゃん、すまん…。魔法の弾薬をくれないか…」
皆の助けを得て、なんとか荒川河川敷に辿り着いたデビルとスイーパー御一行様。ここから先は信号待ちに悩まされることは無い。退屈すぎる河川敷コースをどう攻略するのか?
「デビル歌います!!」
眠気、疲れ、退屈…あらゆるデーモンからの攻撃を避けるためにとったデビルの行動とは、ひたすら大声で歌いながら走るという大技なのでありました…。
《続く》