「べっくすが3位だから俺たちまだ4位の可能性があるぞ!」
はい、そんな戯言は2秒位で消えましたが何か?
次々とスライドする先行するランナーたちと声を掛け合いながらハイタッチを交わすD&H&まこさま。
「ナイスラン!!」
「ファイト~!!」
なんだよ、この大会楽しいじゃねーか。信号待ちデーモンの攻撃以上にスライドすることでアドレナリンが上がって行く気がした。
折り返した後も後続ランナーたちとハイタッチしまくりんぐで、おそらくほぼ全ての参加者とすれ違う事が出来た。
最後尾近くにはランスマ御一行様。
「スゲエなあのお姉ちゃん」
「何が?」
「全く化粧が崩れてねえ…。流石芸能人だな」
たとえ曇っていてもデビルアイはなんでもお見通しだ。特にお姉ちゃんの動向には敏感だ。
「それにしてもあのポジションだと関門厳しくねーか?」
「そこはテレビだからね…」
「今はやりの偽装表示か!」
(すいません、ちゃんと走ってますよね。)
海岸沿いの道に出ると今度は一転、信号なんか全くないひたすら一直線の道を行く。
「なんか飽きるな、この道」
そう思った瞬間に一般美ジョガーがスーッと横を抜いていく。
暗黙の了解ってやつですかさずデビルロックオン発動!退屈な海岸沿いの道がたちまち楽しい道中に早変わり。
こうして、やりたい放題で進むデビルの行く手には強力な三浦半島みちくさデーモンが待ち構えていようとはまだ知らずにいたのでありました…。
【続く】
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