死にたいくらいに憧れた、花の都大東京マラソンでの聖戦… その3 | ランニング・デビルマン

ランニング・デビルマン

走るデビルマンの平和を守る闘いの記録を綴ったブログ。家庭平和を守る為に、大会参加は少なくなってきましたが…。
大会で見かけたら声をかけてください。

「いってきま~す!」

スタートラインに向かう道中で、既に沿道の声援に応えまくる三連星。

「カーブはアウトコーナー一杯を使ってまわれ!」

的確な指示を飛ばすデビルマン。少しでもショートカットしようなんて三連星には許されないことなのだ。やがて…

「うぉ!何だあのでっかい雛壇は!」
「都知事はどこだ?」

遂にスタートラインまで到達した三連星。当然のごとく石原都知事に立ち止まって猛アピール。しかし流石は昭和の時代を生き抜いて来ただけのことはある。三連星に一瞥をくれることもなく完全無視で手を振り続けているではないか!


$ランニング・デビルマン-SN3T0152.jpg
(スタートラインの映像は全国放送されました。)



(走りで見返してやる…)

この時デビルの闘志に青い炎が灯った事は誰も知らないであろう。大都会新宿の街を駆け抜けて行く三連星。最後尾だけあってスタートしてしばらくは人も少なく走りやすかった。ガード下を抜ける時は独りエレクトリカルパレードと化したデビルウィングが輝いていたにちがいない。
歌舞伎町のあたりには綿100パーセントの縫いぐるみを持つマラソンコスプレ界の女王も居た。綿100パーセントのそいつに軽くデビルパンチをかますと、デビルは二人にこう叫ぶ…


「フォーメーションI!!」

渋滞に巻き込まれて前に進み辛くなったときはすかさず縦一列に並び、ジェットストリームアタックを仕掛けるのだ!


「うぉ!ガッチャマン!あ!スパイダーマン!え?デビルマン!」


そう叫びながら三連星とハイタッチ出来たアナタは三連コンボ達成で一年間はデーモンの攻撃を避ける事が出来ますよ!
コースの端の端を縦一列で周りよりも明らかに早いスピードで駆け抜けるヒーロー三連星。しかしここでこのフォーメーションの欠点が…。

ガッチャとすぱいだぁがすり抜けられるランナーとランナーの隙間を、命の次に大切な


電飾付きデビルウィング


ではすり抜ける事が出来ない。
時には前走者に詰まり、時には横向きになりながら前に出たり、どうしようも無い時はセンターまでコースを変更しながら

「楽しくてペースが上がっちゃうよ!」

とのたまうやんちゃ坊主ガッチャを必死に追いかける。
ここまでは良いペースで上げてきた。しかしそれは同時にデビルの身体に必要以上に負荷をかけていたのである。


恐ろしい魔都デーモンの攻撃はまだ始まっていなかったのであった…。


《続く》



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