「しばらくの辛抱です!」
スタッフの声が響き渡る…。
わかっている、青梅の走り方は。歴史と伝統の青梅マラソンの楽しみのひとつは、これから世界で戦うランナー達の登竜門的な所だ。先頭集団には未来の五輪代表がいるかもしれないのだ。あの、高橋尚子や野口みずきだってここで優勝しているのだ…。
そんなことを考えながらセンター寄りを走っているとトップとすれ違う。
「行け~!!」
思わずデビルマウスから声援が出る。
その後も続々と速いランナーとすれ違うが、女子のトップがキターーー!!
そう、デビルが稼いだ利益から拠出して運営されているPエンジェルスのユニフォームを着たお姉ちゃんが視界に飛び込んで来たではあ~りませんか!これには流石のデビルも大興奮。こうなったら女子の部優勝と悪魔の部優勝とかっさらって青梅を制覇してやろうじゃないか!
と、テンションは上がるものの渋滞はまだまだ続いて、大人しく大人しく走る…。
(折り返し過ぎてからが勝負…。)
TBRCのG久美さんともすれ違い、間もなく折り返し地点。そこにはデビルが愛用して止まない五本指ソックスの靴下部長がいた。
「デビル~!!」
「部長~、靴下穴あきそうだから今度売って~!!」
一応マラソン大会中の会話っぽいよね!
そんなこんなで折り返しをすぎると、デビルはギアを一段あげた。まだ、スパートするには早い。徐々に徐々に加速して行くデビルはインチキ組の御一行とすれ違ったのであった…。
15km 01:37:50(2625位)
《続く》

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