公園に集まる人が増えて来た頃、係りの人が呼び込みを始めた。聞くと年に5日しかないYS―11の一般公開と言うことで、
『一般人』
のデビルはいそいそとタラップを登り機内へ…。機内は少し暗かったのでデビルウイングに付いた電飾を点灯させる…。
長い航空機の歴史のなかでも、YS―11に搭乗した電飾ウイング付きデビルマンは恐らく初めてじゃろうて…。
機内をじっくりと見学した羽の生えた青い人はご満悦でタラップを降りると近くにいた人達にYS―11とともに記念撮影をせがまれまたまたご満悦…。
再びコースに復帰するが、今度は痛めていた右足首に激しい痛みが襲う!
つっぱる事が男の~たった1つの勲章だって、この胸に信じて生きてきたデビルマンではあったが、ここで全てを失っては食べることも出来ない。
断腸の思いでシューズをVFFから『サロマ』に履き替え周回を続ける…。
暑さが応えて来た頃にはすかさずかき氷がでてくるあたり、真夏の8耐で鍛えられたエイドの術だ!
「今日のお昼ご飯はカレーでーす!」
既にお腹いっぱいのデビル腹に挑戦するかのようにアナウンスがはいる。しかも
「ランナーに優しい、肉と油を使っていないベジタブルカレーでーす!」
ええ、しっかりと腰を据えてガッツリと食べさせて頂きましたよ特製カレー大盛りを。
しかも一周して帰ってきたらさっぱりするかき氷を再び振る舞われるという至れり尽くせりさ…。
今まで様々な大会で色んな事を経験してきたデビルマンであったがここまで食べ続けたことはかつてない。
いつの間にか所沢デーモンではなく、エイドデーモンとの闘いに引きずり込まれていることにうすうす気付いて気付かぬふりをしているデビルマンなのであった…。
《続く》

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