「何言ってんの。いくときは一緒だって言ってるじゃん」
余力を残したGとヘロヘロのD。対象的な二人と仮面ライダー zoffyさん、ショッカーの集団は彩湖の平和を守り続ける。
デビルのヘロヘロぶりを象徴するかのようにご自慢のデビルウイングも全く立たなくなっていた…。
「あ!デビルマンだ!でもいつものデビルマンじゃないな…。」
沿道からは容赦のない声援が飛ぶ。俺はいつものデビルマンだよと言いたいところだが、こんな姿ではそれも言い訳にしか聞こえないだろう…。
ぐっとこらえて向かい風を進む。
吹き荒れる強風の中、追い風では背中から前方に垂れ下がりへばりついたウイングが…
(提供:オールスポーツ)
この先端を首の前でクロスさせマチ子巻きならぬ
デビル巻き
とか言ってお茶を濁すしか術がない…。
やがて、10周回を終えてエイドでくりいむシチューを食べていると反対側からお声がかかった…。
「デビルマンさん!」
「ゆ、ゆわちん!?なんでここにいるの~?」
そう、近い将来必ずやデビルマンレディーになる逸材が、代々木公園でLSDをしているはずなのに何故か彩湖に出現。
「泡の出る飲み物ありますよ。」
流石、天使の顔をした悪魔、いまデビルに何が必要かを良くわかっていらっしゃる。デビルはなんの躊躇もなく泡の出る飲み物のミニ缶を頂くと思いっきり一気飲みした…。
「うんめー!!」
ありがとうゆわちん。これで心置きなく所沢航空公園の耐久レースの平和は任せられる。夏は暑いからデビルマンレディーで降臨してくれ…。
泡の出る飲み物で脚の痛みも一瞬麻痺したデビルマン。ペースの落ち込みが少しずつではあるが回復していく兆しが見えた。そう、ウルトラは不思議なことにどれだけペースが落ちても堪え忍んでいると復活することがあるのだ。彩湖デーモンめ、悪魔の力身につけた正義のヒーローが今お前を倒しに行くぞ!!
残りは3周。彩湖の闘いはクライマックスを迎えていた…。
<続く>

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