万城目学 八月の御所グラウンド | marenyankoのブログ

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京都の夏は 脳天を直撃するくらい暑い

意識が遠のくことも しばしば

そんな八月の京都御所のグラウンドで

総当たり戦の野球大会が開かれる


そこへ参加するハメになった朽木

バカンスの夏であり 帰省時期とも重なり

必ずのように厥陰が生じるが

そこをカバーする 魅力的なメンバーたち


その中には もしや学徒出陣で命を散らせた

学生の生まれ変わりが?


もう一編

京都でお馴染みのスポーツイベント

高校駅伝を題材にした

十二月の都大路上下ル かけるも秀逸

27年ぶりに都大路を走る切符を手に入れた

高校の補欠女子

先輩の貧血症がわかり 一年生でただ一人

大会に出場することになる

しかもアンカーの5区

そして彼女は とんでもなく方向音痴


本番 襷を受け取りスタートして

歩道に目をやると 誠の幟を持ち 着物姿ちょんまげの 一段が 西大路の東側歩道を 一緒のペースで走ってくる

おーっと 万城目ワールド全開か?と思いきや

そこは 抑えめで 青春小説に仕上げている


私は学生時代から卒後しばらく というかプー太郎で妻と結婚して新婚時代も京都で過ごした


なので 何辺も駅伝の光景を見て方が

その後 自分もランナーとして フルマラソンを走るようになったので その時駅伝の光景を見ていたら また違った感情が湧いただろうなあと思いました


また 学校の関係で 北区 右京区で過ごすことが多かったのですが おサボりの時など御所でぼんやり過ごすことも 何度かありました

御所のグラウンドでは 同志社大学のラグビー部が練習していて 今から思えば 一個二個下の 大八木とか平尾とか たぶん練習していたのだろうと思うと なんと贅沢な時間を過ごしていたのかと思います


そんなことを思い出させてくれる一冊でした

直木賞受賞作です