グッド・ジョブ媚薬8 黙示録86 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

 どこへ連絡をすればいいかな」
「本当ですか?じゃあここへ」
マギーは正一郎に名刺を渡し
耳元に息を吹きかけた。

~~~~~
「良かったわ、こんなの初めて・・・」
気を失っていた悦子が目を開けて胸に顔をうずめて亮に甘えた。
「よかったです。悦子さん」
亮は悦子の手を握った。
「私ね、愛人なんてなりたくなかった。ただ早くお金を貯めて
 好きなセレクトショップを始めたかっただけなのに」
「初めての男性は?」
「あいつ」
「マジ?遅いですね」
亮は銀座のクラブホステスが処女と聞いて
驚いた。

「変でしょう、お蔭でママにいつも色気が無いと言われていたわ」
「そうですね。処女と処女じゃないのと出産した後では
女性ホルモンの分泌量が増えますから
色気は出てきます」
「そうか、だからママの色気は半端じゃないのね」
悦子は自分で納得した。

「そんな色気のある女性会ってみたいですね」
「團さんは銀座で飲む事有るんですか?」
「ええ、ありますよ」
「じゃあ、蝶ってお店に行ってください。絵里子さんとママがいます」
亮の事を何も知らない悦子は絵里子の話をした。

「田代さん、あいつかママに謝らなくちゃいけませんね」
「ええ、本当はお店のオープンに案内を出したかったけど、
 お店の大事なお客様の愛人になってしまったから・・・」
悦子は絵里子を裏切った事を心から悔やんでいた。

「頑張って本当の意味で独り立ちしてください。
 そうすれば胸を張って会えますよ」
「ええ、あなたがいればできそうな気がする」
悦子は体を起こし覆いかぶさって亮にキスをした。
「ねえ、もう一回いい?彼出すだけ出して終わっちゃうの」
「はい」
亮は悦子の体に愛撫を始めた。

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「ふう、やっと再開したわ」
亮たちの会話を聞いていた蓮華は胸を撫で下ろした。
「後2つ。亮にあと10分頑張ってもらえれば解錠出来る」
金庫のダイヤルを回している桃華は恐ろしい程の集中力だった。
「でもその後、書類を写さないといけないから後15分」
蓮華は時計を見た。

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「あっ」
悦子が突然目を開け腰を引いた。
「どうしました?」
「ごめんなさい。オシッコもれそう」
「ト、トイレですか」
亮は慌てて蓮華たちに聞こえるように声を上げた。
「ごめんすぐに戻ってくる」

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「大変!」
亮の声を聞いて蓮華は書斎の電気を消して
息を凝らした。
静かな室内に蓮華の切ったスイッチの音が響き
悦子が書斎の前に立った
「あら?」

悦子は不思議そうに書斎のドアノブをガチャガチャ
と下に落しても鍵が掛かっていて開けらず
体を屈めてドアの下を覗いた。
「あっ、オシッコ」
悦子が用をたしてドアを開けると
そこに亮が立っていた。
「キャッ、どうしたの?」
「ごめん、待っていられなくて・・・」