グッド・ジョブ媚薬7 恐怖270 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

それは初代タイガーマスクのデビューの当時

お粗末なマスクと風呂敷のようなマントだったが小柄ながら

鍛え抜かれた肉体で観客を魅了させたように亮のその姿も

それを彷彿させるものだった。

リングアナウンサーは

「グレゴリー・ポポフ」

「ザ・ニンジャ」

と呼び上げた。

「すみません、ニンジャマンじゃなかったですか?」

亮はリングアナウンサーに聞いた。

「あんた、どう見てもザ・ニンジャだ。かっこいいよ」

「ありがとうございます」

2人はレフェリーにボディチェックを受けると

亮はレフェリーに聞いた。


「この試合はガチですか?」

「馬鹿な、さっきみたいになって、あんたが死んだから

責任問題だ。注意して戦え!」

「了解です。危なくなったらドクターストップかけてください」

「ああ、聞いている」

レフェリーは無名のレスラー亮を完全に見くびっていた。

亮はゴングが鳴るとコーナーポストに向い走り出してそれを上り

後方宙返りをしてポポスの手前に立つと

亮は逃げるようにリングの周りを1周した。


「トップロープの高さが1.2メートル。一辺が6.4メートルの

直角三角形の底辺、a=6.5*√2だから9.050メートル従って中心地点は4.525m

亮は始めて上がるリングサイズを測った。

プロレスリングの構造は四角に鉄柱、

団体によって違うがその間の距離が5.5mから

6.5mに3本のロープが張られ最上段が120cmである。

マットのは板、ゴム、フェルトの上にシートがかけられ

その下には大きなスプリングが有って

比較的反発力があり柔らかいものである。

亮はこのバネを利用しての戦法を考えた。


身長190cmを超える格闘家は顔面に

攻撃を受ける経験が少なく防御も弱い、

亮はポポスと戦う事によってその向こうにジェイソンの姿を見ていた。

「行くぞ!」

亮はもう一度コーナーに向かって走りだしトップロープの

最上段まで上がり後方宙返り半回転ひねりを加え

ポポスの胸に両足で蹴ってポポスを後ろ向きに倒した。

「ワー」

会場中からまるで体操の演技のような亮の動きに

驚いた観客から歓声が聞こえた。


「クラウディア、イリーナあれは亮よ、間違いないわ」

ナターシャがたくましい筋肉と4本の胸の傷を見て

一昨日自分が抱かれた男、亮と気づいた。

「まさか、本当に亮なの。だったら素敵!」

ナターシャ達の声を聞いたアイザックが振り返ってナターシャに聞いた。

「本当か?ナターシャ」

「本当よ、間違いないわ。あの胸の傷」

「あはは、やっと亮に抱かれたか」

ナターシャと亮の関係を危惧していたアイザックは

2人が結ばれた事に喜んでいた。

「そ、それは・・・」


ナターシャが返事に困っているとアイザックは

ロマノフにマスクマンが亮だという事説明した。

「本当か!次はアメリカのジェイスンに勝ってもらわなくてはな」

ロマノフは冷静に答えた。イリノワがロマノフの脇腹を腕で突いた。

「あなた、亮が戦っているのよ。応援してあげて」

「ああ、分かっている。もうとっくに私は亮だと気づいていたよ」

ロマノフは手は握りこぶしを握って体に力を入れていた。

亮はフラフラと立ち上がったポポスの顔面を

狙ってジャンプしての後ろ回し蹴り

ロールングソバットを放った。

再びふらついたポポスの左脇腹を回し蹴りで

10回連続で攻撃をするとポポス肝臓に受けた

ダメージで体が動かなくなり両膝を付いた。


亮は低くなったポポスの後頭部に大きく振り上げた踵を落とした。

脳がゆらぎフラフラしているポポスの顎にサマーソルトキックを

を放つとポポス大の字になって後ろに倒れた。

レフェリーが10カウントを数えると鐘が鳴り

亮の手がレフェリーによって持ち上げられた。

会場の観客はまるで忍者のように動く亮に歓声を上げ

5分もしないうちにザ・ニンジャの映像がYouTubeにアップされた。

景子は亮のいる部屋に入って汗だらけの亮に飛びついてキスをした。

「素敵だったわ、あの打撃の音最高だったわ。

あなたがそんなに強いなんて知らなかったわ。

惚れちゃいそう」

「ありがとうございます」