グッド・ジョブ 媚薬 6部 111 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「デューク、今DEAがゴメスに関しての情報収集を収集している。

そろそろゴメスの別荘の見取り図が届くころだ」

ヘンリーが時計を見てデュークに言った。

「本当ですか?」

「ああ、日本人の亮が命を懸けてゴメスを捕まえようとしているだ

 我々が何もしない訳にはいかないだろう」

「うふふ、それはここにいる全員が思っているわ」

ジェニファーがヘンリーの顔を見て微笑んだ。

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「カシラ、俺ももうダメです。奴らが俺たちを殺しく来るか

 怖くて」

津田は椅子に座ったまま硬直していた。

「噂に聞いていたがそれ以上だな。我々は大事な顧客だ

 殺しはしない、ただ自分の力を誇示したいだけだ」

香山は冷静に答えた。

ただ香山は取引のキャンセルの怖さは考えたくなかった。

「みなさん、気分直しにいい物をお見せしましょう」

ゴメスは気落ちした客に白色のヘロインの袋を配った。

「これが私の売る純度100%のヘロインです」

それぞれの客は袋を開け舐めたり臭いを嗅いだりして

ブツの品質を確かめていた。その顔つきは満足に満ちていた。

「正男見ろ、真っ白なヘロイン、不純物を取り除いて純度が高いという事だ

 そして舐めると苦い」

津田が大口を開いて舐めようとすると

「おい、そんなに舐めたら中毒になっちなうぞ。舌先で

 ちょっとなめる程度でいい」

香山は津田を止めた。

「は、はい」

津田はヘロインを舐めるとあまりの苦さに

顔をしかめた。

「オヤジさん、これでいいですね」

香山が松川に確認を取ると松川は黙ってうなずいた。

「カシラこれがいくらで買えるんですか?」

津田が小声で聞くと香山が答えた。

「値段は明日の昼に決めるらしい」

「何もったいぶっているんですかね。とっとと値段を決めて

 取引をしてくれればいいのに」

「ああ、ほんとだ。おれもここから早く出たいよ」

冷静な香山もあまりにもの緊張でため息をついた。

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食事を終えた亮はマシューとイーサンと一緒にハイアットホテルの

すぐそばの倉庫ビルに着いた。

「お待たせしました」

「亮、遅いよ。もう8時だよ」

小妹が入り口で待っていた。

「ごめん、みんなに休憩させました?」

「もちろんだけど、彼らは3日4日寝なくても平気だけどね」

亮はの会議室に入ると10数台のモニターと無線設備が用意されて

そこに軍服を着た人間が座っていた。

「おお、すごい!」

亮は声を上げるとデュークは大きなテーブルの前に亮を呼んだ。

「お待ちしていました」

テーブルを囲んでデューク、ジェニファー、ヘンリー、マギー、マシュー、イーサンが立った。

「早速ですが、ゴメスの別荘はプエルト・ペニャスコの海岸線にあります」

デュークは地図のカリフォルニア半島の奥を指差した。

「この場所はカリフォルニア湾の一番奥にあって潜入がとても難しいところにあります。もし太平洋側なら船で近づく方法もあるのですが、間にカリフォルニア半島があるのでカリフォルニア半島を横切らなければなりません。危険ですが空から行くか陸路しかありません」

デュークが言うとでは亮はデュークに聞いた。


「陸路で行くとなると国境から1時間というところですね」

「はい」

デュークが答えるとするとヘンリーが目の前に写真を置いた。

「これがボスのゴメス、別荘の写真、そして家の見取り図だ」

「まるでどこかの宮殿みたいですね」

亮は周りを白い塀で囲まれている白い2階建ての屋敷を見て

おどろいていた。

「ああ、部屋が20室あってここに男の相手をする女が住んでいる」

「これがプールの写真ですね。ビキニの女性がたくさんいます」